結果的には面白い出会いになった本にはなったが、全体評価としては「数学的思考の技術」の本であるとはあまり思えない。そういうヒントを得たい方にはあまりお勧めできない。というか第1部と第2部の半分くらいで読み終えてよいだろう。
特に第3部は筆者の趣味に走っていると思わざるを得ない。言葉、数、時間の定義などといった哲学的領域に入って、果ては村上春樹の文学と数学の話とか、数学的思考に直接役立つ話はない。個人的には全く新しい視点だったので面白かったのだが。
第2部では経済学者の宇沢弘文のことを繰り返し引き合いに出す。個人的に傾注しているのは分かるので結構なのだけど、少し閉口した。
まあ帯を見れば納得感はある。発散していることはこれでもわかる。帯の表には「文系にこそ知って欲しい、数式なしの新しい発想法!」で、裏は「本書はこんな人に向いています。」、と下記がある。
・物事に対する戦略の立て方がわからない
・給料にも年金にも期待が持てず不安だ
・周りの人が自分のいうことを聞いてくれない
・政治や世の中に不満がある
・村上春樹の小説が売れているらしいけど、本当はよくわからない
誰に向けて書いているんだろう
発行:KKベストセラーズ
著者:小島寛之
定価:800円+税
約250ページ
第1部:不安定な毎日を生き抜くための数学的思考
第2部:幸せな社会とはどういうものか
第3部:「物語」について、数学的思考をしよう
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