献本して頂いたが、早速読んだ。分野は異なるが教えることを生業としている(私は100%ではないが)のは同じなので、教える場合の注意点というか、どう教えたらいいかという教える側の立場としても非常に役に立った。共感する部分が非常に多く、付箋は20を超えた。
タイトルには「エンジニアのための」とあるのだが、ビジネスパーソン全体に適応できる話が多いと感じた。もちろん万人向けの論理思考みたいなものを期待しては外れるかもしれないが。まずは図解力の前に、読解力が不足しているなんていうのはその一つだ。だから箇条書き、ラべリングという話になる。そして表(縦横2次元)に整理してみる、幾つかの型にはめてみる、という具体的なテクニックも紹介してくれる。
特に共感を覚えたのは、0次情報(自分の体験)、1次情報(直接話を聞いた情報)、2次情報(間接的に聞いた情報)の話。0次情報から得られる「身体感覚」の欠如が、論理思考できなくなっている原因と切る。受験教育の弊害とは断言できないが、社会人教育の現場でも「正解を教えて下さい」という話が多いという。
正解しか知ら(興味)ない人は障害などがあった時に対応できない。つまり問題解決が必要な場合に、原因を特定していくことがこういう人にはできないと断ずる。「そんなの知っているよという話をよく聞くと全然わかってない」と僕がよくいう話と同じようなニュアンスを感じた。つまり0次情報になっていないものは役に立たないということだと解釈した。
きちんと考えられる人を育てるには、失敗から学ぶしかないと思うが、何故か社会人教育でも「安く」「即戦力にしてください」的な要望が多いと感じるが、急がば回れなんだと思うね。気にしたことはなかったが、今後心掛けてみようと思う文章テクニックを一つ紹介する。文章をわかりやすくするためには、3つに分割してみなさいというものだ。
発行:翔泳社
著者:開米 瑞浩
定価:2,200円+税
約230ページ
第1章:図解はなぜ必要か?
第2章:図解力を伸ばすコツ第
第3章:「ラベル」で問題を一気に単純化する
第4章:「表」があなたの思考地図になる
第5章:「仮説思考」で発想を引き出す
第6章:プロセスに関する共通認識を作る
第7章:現実世界のユーザーの心理状態をイメージする
第8章:ロジックの型を知っておこう
第9章:情報の「粒度」を意識せよ
第10章:論理思考の根っこは「0次情報」
第11章:脳内イメージ操作能力を鍛えよう
第12章:1日3分、見出しをつけて要約を!
第13章:わかりにくい文章はとりあえず「分ける」
第14章:問題の解決策をゼロから考える
第15章:モチベーションを上げるヒント
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