2010/03/07

IA100 ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計を読んだ

この本を読んで改めて「アクセス解析」が非常に狭い範囲に留まる概念であることに気がつく。このくらい広範囲にウェブサイトを捉えてから、アクセス解析に取り組むという姿勢も必要だ。

この本の構成は、以下の通り。
Part1 Introduction
1. What is IA ?
2. How to build IA ?

Part2 Analysis
1. ユーザ分析
2. コンテンツ分析
3. コンテキスト分析

Part3 Synthesis
1. ユーザーエクスリエンスデザイン
2. サイトストラクチャ設計
3. ナビゲーション設計
4. ラベル設計
5. 画面設計

アクセス解析の結果から改善を考えるための要素が、いろいろあることを確認できるし、体系的に思い描くことができた。先日のワークショップでもあったが、結局、ラベルをわかりやすくすること、ナビゲーション構造をもっとよくすること、そんなことも改善提案として出ていたが、この目次を思い出すだけで、どのような改善視点で考えるべきか漏れを少なくすることができそうだ。

継ぎ足しだらけでURL構造がメタメタなサイトはあまり見かけなくなったが、URL構造が明快だと、アクセス解析もし易い。情報構造がきちんと整理できていれば、自ずとURLも整理がつき、分析にも最適化されているということに繋がる。

個人的には付箋の数は二桁になったが、ウェブマーケティング、ウェブ制作に関わっている方々が、情報アーキテクチャという視点からウェブサイトを見つめなおすことのできるいい本だと思う。

大判で100項目を基本的に2ページずつなので、200ページの本だ。3200円。ちょっと高いから敷居が高いかもしれないが。


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