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http://ibukuro.blogspot.com/2010/07/blog-post_12.html
■ 「トラッキングのオプトアウト」にどう対処するのか
年末年始の本メルマガの発行をどうするかはまだ未定です。しかし1週間放置しただけでも、ブログの更新情報は30-40件溜まってしまうので、多分年中無休で、毎週月曜日出し続けることになるでしょう。
まあそんな季節になってきましたので、来年に向けてのネタとして、Webアナリストの市嶋泰樹氏のブログの次の記事を取り上げます。
http://makitani.com/2010/12/tracking_opt_out.html
2011年のアクセス解析・広告効果測定の領域のトピックスは「トラッキングのオプトアウト」か
詳細は彼のブログを読んで頂きたいのですが、IE9ではトラッキングのオプトアウトの機能が実装される予定で、アクセス解析や広告効果測定に影響するのではないかといった動きを、幾つかピックアップしています。そして2011年はこの領域の関係者の大きな関心事になるだろうと考察しています。
結論から言えば、彼が最後にこうまとめているのに同感です。「マーケティングの領域の僕からは「そもそも完全な情報取得や分析/解析はできない」という前提でこれからも向き合うでしょうし、ユーザーとしての僕は「必要に応じてオプトアウト」となるでしょう。」
現在のアクセス解析のデータだって、例えば参照元情報(リファラ)は精度の低いデータですし、所詮レジのお金が1円でもあっていないとまずいといったことはマーケティングデータでは必要ありません。また同じ土俵の中で、ツールの提供や利用をしているのであって、多少のルール変更があっても原則を押さえておけば大騒ぎする必要はないと考えています。
もちろんサードパーティクッキーでしか実現できないサービスがあったりするのは事実ですから、サービス提供側はルール変更に戦々恐々となる部分があるかもしれません。SEOの業者が検索エンジンのルール変更でドタバタするのと(レベルは違うんでしょうけど)同じで、それは致し方ありません。
しかしマーケター側から言えば、原則を押さえておけば、皆同じルールで競争するのですから、表面的なことではなく、本質的な部分を押さえるようにすればよいと思います。マーケターはその選択眼みたいなものだけをきちんと磨いておくのがいいと考えています。
リアルの世界の事業でも、限られた情報やデータの中から事業戦略や施策を行っていますよね、結局。ウェブも同じだと思います。
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