2011/01/05

オーリック・システムズが行う認定試験の真意とは [週刊IFWA 2010/11/8]

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■ オーリック・システムズが行う認定試験の真意とは

先週オーリック・システムズから「締切迫る!第二回 RTmetricsBasic(RTB)認定試験のご案内」というタイトルのメールが来ました。そこで冒頭に書いてあったのが、次の文章でした。

「前回のRTB認定試験の開催を聞いたあるお客様が、「RTB認定試験を解析担当の協力会社各社に受けてもらい、アクセス解析のスキルをチェックしよう」と仰っていました。」

アクセス解析ツールのベンダーがトレーニングプログラムを実施している例は多いのですが、認定試験というのは聞いたことがありませんでした。オーリックはRTmetricsの認定試験を10月から開始し、第二回のご案内が来たという経緯です。

ユーザ向けに認定試験してもユーザに何のメリットもないだろうと思っていましたが、総合的に判断するとどうもこの試験を行う真意は、その能力もないのにRTmetricsをサポートできますと吹聴するコンサル企業をふるいに掛けるという目的があるようです。

ご案内のメールの冒頭では、ユーザの声の形を借りて、彼らの真の意図を示しているものと裏読みしました。認定試験のご案内のページの冒頭にも、「RTmetricsをご利用いただいているユーザー様や、RTmetricsを利用したサービス等をご提供されている企業様が、一定の製品知識を保有されていることを証明するための認定資格制度です。」とあります。
http://www.auriq.co.jp/training/cert/20101124.html

残念ながら、RTmetricsをまともにサポートもできないコンサルが跋扈しているということを間接的に証明してしまっているような状況なのかもしれません。RTmetricsに限らずツールが広まっていくにつれて、その周辺で商売する各種業者の質の見極めが難しくなってくるのも事実で、ツールベンダー側としては痛しかゆしということなのでしょうか。

試験は1時間で5,000円なので、オーリックがこれで儲けようなどという意図がないのも明確ですが、一方でRTmetricsをサポートする会社は5,000円である程度の信頼を担保できるのなら安いということになるでしょう。ベンダー、ユーザ、サポート企業の3者にとってメリットのある制度ということと解釈しました。

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