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■URLの正規化とアクセス解析について
花王株式会社のトップページは次の4つのURL全てで問題なく表示されます。
http://kao.com/jp/
http://kao.com/jp/index.html
http://www.kao.com/jp/
http://www.kao.com/jp/index.html
検索エンジンには、どのURLが登録(インデックス)されているかというと、Yahoo! JapandとGoogle Japanはこちら↓が登録されています。
http://www.kao.com/jp/
一方、Bingではこちら↓が登録されています。
http://www.kao.com/jp/index.html
サイト内のリンクにはwwwなしは無さそうですが、index.htmlありとなしは並存しているようです。同じ内容のページなのに複数のURLが存在するということは、SEO(検索エンジン最適化)的にはリンクが分散してしまうため、あまりお勧めできない状態と言えるようです。
ではアクセス解析への影響はどのように出てくるでしょうか。花王さんのウェブページのソースを見ると、SiteCatalystの計測コードがあるので、最低でもビーコン型でSiteCatalystを利用しているということがわかります。
飛んでいるデータの中身を見ると、pageNameの変数に"kao_top_page"と入っていますから、URLでなくこの"kao_top_page"という同じ値に統合してくれているようです。
他のツールを使っていたらどうでしょうか。ツールによっては、wwwありとなしをどちらかに統一して表示してくれたり、index.htmlありとなしをどちらかに統一して表示してくれる機能があったりしますので、その機能を利用することで、集計上でもURLの分散を防ぐことが可能になります。
しかしありとあらゆるツールでそういった気の利いた機能が準備されているとは限りません。閲覧されたURLあるいはリクエストされたURLをそのまま表示するだけのツールでは、複数パターンのURLを合計したページビュー数を計算するなどしなければなりません。また単純に足せないような指標は相当面倒な計算を強いられることになるかもしれません。
"URL正規化"と言いますが、一つのコンテンツには一つのURLに統一するということで、アクセス解析もやりやすくなるということになります。既にこのような分散してしまった状態でも、対処は可能です。サーバサイドの301リダイレクトで、統一したいURLへ飛ばすように設定するのがよいでしょう。
アクセス解析導入時には、こういったURLの揺らぎがないかも注意深くチェックすることが、SEOにもアクセス解析にも役に立ちます。面倒ですけど、何事も準備が大事だと思います。
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