2010/12/20

Visionalist アクションリサーチ、基になる110万人とは  [週刊IFWA 2010/10/18]

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■ Visionalist アクションリサーチ、基になる110万人とは

先週は個人的には多くの興味を湧く話題が出ました。そのうちの一つとして今回は下記ブログのリンクでも紹介してますが、10/13のデジタルフォレストのリリースを取りあげます。
http://www.digitalforest.co.jp/archives/2010/10/_visionalist_4.html
http://www.visionalist.com/products/actionresearch.html

私が昔いたネットレイティングスはインターネット視聴率を提供している会社ですが、親会社が2004年にRedSheriffを買収し、アクセス解析ツールの取り扱うようになりました。流れとしては逆ですが、アクセス解析ツールを主力としているデジタルフォレストが競合他社を俯瞰できるデータも提供し始めたということです。

リリースによれば『Visionalist アクションリサーチ』は、延べ110万人に上る国内ユーザーの行動履歴を基にしているため、比較的アクセス数の少ないWebサイトまで詳細な調査が可能。ということです。

流入元/流出先/人気ドメインや閲覧ページなど、ネットレイティングスが提供しているインターネット視聴率的データに加えて、同業他社のWebサイトと自社サイトを比較して、自社が集客できているワードと、他社が集客できているワードが把握できることが特徴です。

商用のインターネット視聴率データでは調査協力者数が数万人程度のため、さすがに検索語まで分析可能なデータ量がないのですが、110万人から集めたデータならここまで可能となります。

で私が最も気になったのは、この110万人の存在。リリースではそのソースについて語っていないのですが、データの質を判断するためにはソースが気になるところです。恐らく問い合わせれば教えてくれるのでしょうが、どうせ誰からも聞かれる話だと思うので、オープンにした方がよいと感じました。

勝手な憶測ですが、Twitter界隈で雑談した中では、エヌ・ティ・ティ・データ・キュビット提供のマーケギアというサービスとアウトプットイメージが近いねなどということを話ていました。こちらは確かに「日本国内の100万人ユーザが協力した「インターネット視聴率」の調査結果をご提供する、Webマーケティングのための総合支援サービスです。」と書いてあります。

http://mgear.jp/
まあ、こちらもその100万人のソースについては、サイトの中には記述が見当たりません。私は興味ないですけど、どうせ潜在顧客からも必ず聞かれる話だと思うので、オープンにした方がよいと思うのですが、如何ですか。

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