2010/12/06

リクルート小川さんが「ウェブ分析論」を出版 [週刊IFWA 2010/9/13]

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■ リクルート小川さんが「ウェブ分析論」を10月1日に出版します
入門 ウェブ分析論~アクセス解析を成果につなげるための新・基礎知識~
http://amzn.to/webanalyticsbook (アマゾンへのリンク)

アクセス解析イニシアチブでも有料ですが記念講演をして頂きます。http://a2i.jp/activity/other/5573

さて今日のコラムは実はそんな宣伝をしようと思った訳ではありません。

今から5年前の2005年を振り返ると、日本一のログ読み男の石井研二氏の「アクセス解析の教科書」や水野貴明氏の「アクセス解析でホームページの集客を極める本」などのアクセス解析本が有名です。

同じく2005年後半に無料のGoogle Analyticsのリリースを受けて、その後はGA解説本も含めてアクセス解析本の市場も賑わいを見せてきました。どちらかと言うと、技術的な説明色はだんだん薄れ、マーケターが読みやすい活用実践本が非常に増えてきていると感じています。

それはそれでいいことなのですが、意外と重要なことが忘れ去られてきてないかなあと思うことがあります。先日ある方とお話をしたのですが、どうもアクセス解析で出力されている滞在時間ってどのように集計されているのか知らずに使っているようでした。

調査データは財務会計ではないので、100%正確であるとは考えずに使ってよいのですが、何をどう集めて、どう集計しているか、どの程度の精度なのかという原理原則はしっかり知っておくのが肝要です。数字なんて都合のよいように、如何様にも加工できるのですから。数字に振り回されないのは原則を知っておくことです。

そんな訳で私は技術の専門家ではありませんが、アクセス解析データを読む、あるいはアクセス解析の準備をするために最低限必要な技術的な知識などを盛り込んだ本を執筆中です。

もちろん出てきた結果をどう活用するのかという視点も盛り込んでますが、こちらは良書が一杯あるので、コンパクトに原則論を展開しております。網羅的に原則論を書く積りです。

こちらも考え方の原則をしっておくことで、はじめて応用が利くのです。目先のテクニックも源流を遡れば、ある二つの要素の組み合わせであったりします。原則を把握しておけば、自社サイトのタイプに合わせて、応用ができるはずです。意外と原則だけコンパクトに知っておく方が有用だろうと思っています。

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