2010/12/06

GoogleがUrchin 7をリリースしました [週刊IFWA 2010/9/6]

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■ GoogleがUrchin 7をリリースしました

2010/9/3にGoogleがUrchin 7のリリースを発表しました。
http://www.google.com/urchin/index.html

日本では国内総代理店のラネクシーが販売していますが、こちらからの案内は2010/9/5現在まだ出ていないようです。

前バージョンは$2,995で、新バージョンは$9,995のワンプライスとなっています。前バージョンの日本での価格は、ラネクシーの販売価格が39万円となっており、比較的低価格なので、中小サイトには求めやすかったのではないでしょうか。

一方で、開発元が外資系に多い特徴としては、マニュアルの充実がもう一つであること。また仕様で月間50万レコードを超えると「other」表示になる(Google Analyticsと同じだと思います)点は、低価格なので致し方ないと思います。

そんなことから、低価格版と高機能版の二つのライセンスがあってもよい製品ではないかと感じていましたが、今回のバージョンアップでも、やはりワンプライスでした。となると高機能高価格に業界が突き進んでいる中で、どれだけ機能や拡張性を高めてくれているかがポイントになります。

前バージョンで、機能面で強化したらよいと感じた点は、Google Analyticsのアドバンスセグメントのようなフィルタリング機能の部分でした。ここに関しては今回Advanced Segmentationということで、新規・再訪問者や、特定のセッション条件に当てはまるセッションだけを抽出する機能が追加されましたので、様々なセグメントを切った分析が可能になるようです。
https://secure.urchin.com/helpwiki/en/Advanced_Segmentation

50万レコードの上限が今回どのようになるのかはよく分かりませんが、ある規模以上のサイトになるとこういった制限があると厳しいかもしれませんので、制限がなくなっていることが期待されます。

データ連携とか、各ツールがもっと高機能になっていく流れは続いていくでしょうが、ある程度ツールの方が成熟してきて、可能な限りのデータを収集、統合することが出来つつある世界に入ってきたと思います。

いよいよ次はそれを最大限に活用する方に焦点を当てられるなと思っています。ツールの癖や操作感、準備などツールに付随した問題は付きまといますが、どうサイト改善に活用していくかという知恵の部分で、出てくるデータに人間の方がまだまだ追い付いていないのを感じます。

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