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■ウェブアナリスト養成は本格化するか先週は前半にとある会社のウェブアナリスト教育のお手伝いをさせて頂きました。ここでは社内で今後ウェブアナリストの教育が急拡大するのに備えるため、教える先生を育成したいということでした。
ウェブアナリストは米国では一つの職種として認知されるようになりましたが、日本ではまだまだでしょう。でも応募職種でウェブアナリストという言葉を使う企業もちらほら見かけているのも事実です。
私はよくアクセス解析を企業会計との対比で話をします。財務会計ソフトがアクセス解析ツールです。では経理部がウェブアナリストに対応するかというと疑問です。企業会計は当然納税という義務があるために、正確に数値を把握して外にも報告する義務があるため、細かい部分は外注していても基本的に経理部があります。
しかし彼らは経営コンサルは基本的に行いませんし、指導も行いません。経理の数字の読み方は、ある意味それ程難しくありません。売上や利益が出てないというのは素人でも分かります。しかもそれを改善するのは現場を知りぬいている人達が考えるべきことです。だから事業部は自分で改善計画を立てていきます。
一方ウェブサイト周りは、多くの場合、現場も片手間という状況でしょう。例外的なのはウェブが本業の楽天、ヤフー、リクルートなどといった企業。もちろん規模の大小は問わずネットのウェイトが高ければ、まさにウェブの数字が会社の生死を決めることになりますので、ネットの数字を管理するための組織がきちんとあるはずです。
その部門はウェブの特殊性から考えると、現場の指導(数字をどう活用するか)もせざるを得ません。ベンダーの認定資格とは別に、独自の資格試験、米WAAの試験など様々なものが出てきています。また大きな動きとしてはeマーケティング協会というのが2010年5月に設立されました。2011年春に第1回の2級試験なるものを実施する予定です。
そこでは「e マーケティング・コンサルタント」と「e マーケティング・プランナー」の二つの資格を認定するようです。「ウェブアナリスト」よりももっと範囲が広いようですが、各専門分野も一般的な職種として認知されていくのか、期待してみていきたいと思っています。
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