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■URL構造とアクセス解析ツールの仕様について(1)
8月6日の夜にはアクセス解析イニシアチブのツール分科会がありました。今回はSiteTracker9 英語版の2日目です。話をよく聞くにつけ、自分が持っているSiteTracker8 日本語版の機能の何割も使っていないということがよく分かりました。
さてSiteTrackerのレポートの中に、「ディレクトリ」というメニューがあります。ディレクトリ単位でページビュー数などを見るレポートです。SiteTrackerでは全ての階層のディレクトリが一覧で表示されます。具体的には下記のように表示されます。
ディレクトリ ビュー(ページビュー数のこと)
/ 1,000
/topics/ 500
/activity/ 250
/topics/tool/ 200
/activity/information/ 100
トップディレクトリの「/」をはじめ、第1階層の「/topics/」、第2階層の「/topics/tool/」など全ての階層のディレクトリが同等に扱われる訳です。
個人的にはこのレポート表示形式が好きではありません。コンテンツの情報分類構造はURLのディレクトリ構造に反映していると考えるからです。つまり、第1階層と第2階層は同じレベルで見るのに違和感があります。
まずは第1ディレクトリ以下でまとめるとどのようなシェアになっているのかが分かり、それぞれの第2ディレクトリはどのような分布になっているのかをドリルダウンして見られると、情報構造に沿って、データを深堀していく感じがして、直感的にもイメージしやすいです。
つまり上記の例で言えば、まず次のようなレポートをみたいのです。
ディレクトリ ビュー
/ 1,000
/topics/ 700 ここには/topics/tool/のPVも含まれる
/activity/ 350 ここには/activity/information/のPVも含まれる
まあエクセルに落として加工してしまえば、少しの違いがあっても問題ないと言えばないのですが。。。
このような階層別に展開していくことのできるタイプとしては、GoogleAnalyticsがあります。「コンテンツの詳細」というレポートが該当します。そして兄弟ツールとも言えるUrchinも同様に「コンテンツの詳細」というレポートで見ることができます。
もちろんSiteTrackerでもコンテンツグループを作ることで、ディレクトリでまとめてみるような仕掛けをすることは可能ですが、ここでは標準で、どういうレポートを見ることができるかという条件にしておきましょう。
一方、ディレクトリを階層の深さ関係なしに、全て一覧で表示してくれるツールとしてはVisionalist、Yahoo!アクセス解析などがあります。Visionalistでは「ページ別基本集計」で計測対象を「ディレクトリ」で指定することで、Yahoo!アクセス解析では「ディレクトリ別」というメニューで見ることができます。
どちらが優れているということは言えないですが、皆さんはどちらの方が好みでしょうか。あるいはそんなことを考えたこともないでしょうか。
ドリルダウンして展開していくタイプのツールの方が、プログラミングが面倒のではないかと思うのですが、何れにしても、途中で画面のインターフェースの設計を根本的に変えるのは困難だと思うので、この2種類のパターンは今後も変わることはないでしょう。
一番最初にディレクトリ集計のレポートの画面設計を考えた方が、どのようにURL構造や情報構造、そしてレポートをどういう単位で見せるべきかといったことを真剣に考えたのか、何となく決めたのか伺いたいものです。意外と何となく決めてしまったことが、将来のバージョンアップの際に、いろいろな足かせになったりしていないのかと思いを巡らせた次第です。
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