定期メルマガの巻頭コラムのアーカイブです。メルマガの登録はこちら↓からどうぞ。
http://ibukuro.blogspot.com/2010/07/blog-post_12.html
■ テレビCMの一人1分の費用は計算上は2.5円に過ぎない
以前「企業サイトの価値をどう評価するのか」という巻頭コラムで触れた話題が気になっていて、まずはテレビCMのコストについて、一つのロジックで試算を試みたのが、下の記事でした。タイトルはキャッチーに「価値」と書きましたが、単純なコスト計算をしただけです。
「テレビCMの一人1分の価値は2.5円、そんなに安いのか」http://ibukuro.blogspot.com/2010/10/cm125.html
アクセス解析もそうなのですが、結局はそれがどれだけの儲けになるのか(あるいはそれをやらないことでの機会損失がどれだけになるのかでもよい)ということを基準に、効果に応じた手間暇を掛けるという考え方をしようと最近思っています。
アクセス解析の必要性を説くなら、まずはその対象となるサイトの価値がこんなにあるのに有効活用できてないことを経営者に納得させられる、簡単なロジックの金額換算ということになります。そこで一人1分関与させることの価値をどう出すべきかということ試算してみた訳です。
詳細は上記記事をご覧い頂きたいのですが、結論から言えば、タイトルに書いたように、単純なコスト計算にしてしまうと意外と安いということで、これをそのまま適用しても大したサイト価値にはならないようです。勿論ある程度のボリュームにはなりますが、経営者にインパクトを与えるような数字には到底ならないように思いました。
ECサイトやメディアサイトのように、サイト自身がビジネスの中心になるサイトは議論の対象外としていますが、それでも広告とコンテンツの閲覧態度の質の違いというのを数値化していませんし、そもそも比較できるようなものなのかというのも問題です。
下記のような記事もネットを探せばあるのですが、計算が面倒で、何かスッキリ短時間に経営者を説得させるのは難しそうです。
「自社メディアの価値を検索連動型広告の費用に換算する」http://business.nikkeibp.co.jp/article/nmg/20090609/197099/
「メディアやブログ記事の価値を検索連動型広告の費用に換算する」http://business.nikkeibp.co.jp/article/nmg/20090616/197769/
一方で、日本ブランド戦略研究所のWebサイト価値ランキングのようなものもありますが、こちらは会社単位に何億とかしかわかりません。http://japanbrand.jp/ranking/we-ranking/we2010.html
データに基づいたサイト改善などといっても、その効果を見せることができないとマネジメント層には届きません。企業規模や業態によっても違うでしょうが、どうやって企業に根付かせるかというのが、個人的には最重要テーマになりつつあります。
関連リンク:
口コミ分析で結論が逆に、1次情報も疑いを持ってみよう [週刊IFWA 2010/10/25]
Visionalist アクションリサーチ、基になる110万人とは [週刊IFWA 2010/10/18]
ユーザの活用促進に向かうアクセス解析 [週刊IFWA 2010/10/11]
CPAとは何の略だか知ってますよね [週刊IFWA 2010/10/4]
デジハリ大学院で行っているアクセス解析実践の授業とは [週刊IFWA 2010/9/27]
企業サイトの価値をどう評価するのか [週刊IFWA 2010/9/20]
リクルート小川さんが「ウェブ分析論」を出版 [週刊IFWA 2010/9/13]
ユーザでセグメントを切れる解析ツール [週刊IFWA 2010/8/30]
URLの正規化とアクセス解析について [週刊IFWA 2010/8/23]
URL構造とアクセス解析ツールの仕様について(2) [週刊IFWA 2010/8/16]
URL構造とアクセス解析ツールの仕様について(1) [週刊IFWA 2010/8/9]
アクセス解析ツールも知らないうちに仕様なんて変わってるよ [週刊IFWA 2010/8/2]
アクセス解析最適化のマイナス面を知っておく [週刊IFWA 2010/7/26]
サイトのリニューアルで悪化してもよい指標とは [週刊IFWA 2010/7/19]
ウェブアナリスト養成は本格化するか [週刊IFWA 2010/7/11]
0 件のコメント:
コメントを投稿