2011/09/12

セッションって言葉を正しく理解していますか  [週刊IFWA 2011/8/15]

定期メルマガの巻頭コラムのアーカイブです。メルマガの登録はこちら↓からどうぞ。http://ibukuro.blogspot.com/2010/07/blog-post_12.html



■ セッションって言葉を正しく理解していますか


「セッション」とは、アクセス解析で何回訪問したのかを表す指標として使われる言葉だということはご存知でしょう。しかし「訪問」という概念はわかったようで如何様にも解釈できそうですので、何をもって「セッション」と定義するのかという集計ルールがないといけません。


ある程度のレベルの方なら30分ルールでセッションが切れるということはご存知だと思います。具体的にはA--->B--->C--->Dとページ遷移があったとしても、BとCの閲覧開始時間の間隔が30分を超えていたら、別の「訪問」(「セッション)ということにしようというルールです。


つまり各ページの閲覧開始時間の間隔をみて、それが30分を超えたら、その前後二ページの間でセッションを切るというルールです。上のケースでは、A--->BとC--->Dという2回の訪問になります。


Google アナリティクスはセッションルールを先日下記のように変更しました。どれか一つ以上該当したら、セッションを切るということです。
・30分間隔があいた場合にセッションを切る
・1日の終わりにセッションを切る
・参照元が変化したらセッションを切る


変更をしたのは最後の項目で、もともとここは「ブラウザを閉じたらセッションを切る」というルールでした。その部分だけ変更があったので、当然世界的なルールである30分ルールに変更があった訳ではありません。


「1日の終わりにセッションを切る」というルールを明示的に見たのは初めてでしたが、個人的には暗黙の了解に入る内容です。集計のためにはどこかでデータのまとまりを区切る必要があるから、常識的に最短では1日単位に集計をするのが普通ですから、これは想定の範囲内でした。


今回Google アナリティクスが変更した部分についてきちんと解説し、その影響について述べるのには結構な文章が必要になるので、関心のある方は別途まとめましたのでこちら↓の後半を参考にして下さい。
http://gaforum.jp/article/basic/term/284


ハイ、ということで、先週のメルマガでもご紹介だけはしておきました、Google アナリティクスの媒体を立ち上げました。「Googleアナリティクス フォーラム」といいます。ドメイン名はgaforum.jpです。ご興味のある方は、ブックマークでもしてやって下さい。RSS登録もできます。いずれメルマガも出すことになるでしょう。


まだコンテンツは少ないですが、基礎から応用まで取り揃えて情報提供をしていきます。皆さんが知っているアクセス解析関係の著名な多くの執筆者のご協力も取り付けました。執筆者一覧はもう少し先にご案内できると思いますので、ご期待下さい。

0 件のコメント: