宣伝会議らしく、いろんな人の話をまとめてうまく編集した本だ。著名な忙しい著者も短編で参加しやすく、出版社としては、本としてまとめやすい、売りやすいということで、いつもながらに宣伝会議のうまさを感じる。
「ノウハウ本に書かれていないフェイスブックを語る!」という帯が真実かはよくわからなかったけど、ソーシャルばやりの今、様々なことを整理するのには大変役に立った。特に1,2,6章辺りは付箋が多く付いた。概念的に対立軸なりできれいに整理されていた部分は下記のようなところか。言葉遊びがあっても、この位わかりやすく説明してもらうと理解したようにはなる。
・狭義のソーシャルメディアと広義のソーシャルメディア
・ブログは講演、フェイスブックはパーティー、Twitterは飲み会
・理性的満足と情緒的共感
・B with C、B into C
・フローとアーカイブ
・ソーシャルグラフとインタレストグラフ
・mixi vs facebook vs twitterはクローズ、セミオープン、オープン
・社会と世間
・匿名軸と親密軸、匿名で親密な人(インティメイト・ストレンジャー)
・ペイドメディア、アーンドメディア、オウンドメディア、ユーザ主導型メディア
まあお決まりの事例的なものは多数あるが、これは真似しようがないので、何が肝なのかというところの解説がもっとあるといいんだろうなと思いつつ、結局は自分自身で皆が考える部分だろう。
<目次>
第1章:フェイスブックが人類の歴史を変える
第2章:フェイスブックが変える消費行動とマーケティング
第3章:フェイスブックで実現するマーケティングコミュニケーション
第4章:フェイスブック先進国 アメリカ
第5章:挑戦する国内企業
第6章:結局、フェイスブックが話題になり、注目しておく理由はなんだろう?
発行:宣伝会議
著者:高広 伯彦、池田 紀行、熊村 剛輔、原 裕、松本 泰輔
定価:1,600円+税
約300ページ
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