2011/11/15

「かってに解析は、了解を得て書いているのですか」という問に答える  [週刊IFWA 2011/10/17]

定期メルマガの巻頭コラムのアーカイブです。メルマガの登録はこちら↓からどうぞ。
http://ibukuro.blogspot.com/2010/07/blog-post_12.html


■「かってに解析は、了解を得て書いているのですか」という問に答える

「有名サイト、かってに解析は、掲載対象サイトの了解を得て記事書いているのですか」とよく質問されます。よくありそうな疑問だろうと思い、それにお答えしたいと思います。

これは記者の取材記事の執筆とも共通する話ですが、原稿を取材先に最終確認をとるとか、チェックをしてもらうというようなことはしないのが原則です。昔日経BP社に居ましたが、日経パソコンでソフトウエアのレビューをするのに、ピックアップしたソフトの会社に許諾を受けてから記事にする、書いた記事をチェックしてもらうなどというのは多分しません。編集記者、編集部はそのネタを旬だと思うからピックアップします。

もう一つの議論に編集と広告の問題があります。基本的に編集と広告の独立性がないと、広告主に気兼ねしてしまい、本来のジャーナリズムからかけ離れてしまいます。

ということで、どのサイトを取り上げるのも私の「勝手」でやっていますし、サイト運営者に「了解」をもらうことも、書いた記事を「チェック」してもらうこともしません。ただ取り上げて欲しいという自薦・他薦は受け付けています。もちろん全て取り上げるという保証はしません。逆に広告的に使われてしまうということを避けるためです。

メディア企業に居たこともある自分の中では、この行動規範は普遍的なものなのですが、意外とそういう行動規範は皆さん知らないのだなあということに気づかされます。しかしそんな良心的なメディアが少ないのも事実で、自分でもTwitterでメディア批判していますね。3種類ある毎日呟く一言を掲載して終わります。何か自己矛盾を感じながら。。。

「メディアの言う事には目的がある。記事は常に主観的で、罪深く、一人歩きする。記事に客観など無い。主要メディアが一斉に反対することには、ステークホルダーの一部に大変不利益を与える事象ではないかを疑おう。そしてその報道がどう主観的なのかを見抜こう」

0 件のコメント: