まずは、今年、話題となった、ミクシィと日本郵政が共同で提供した新たなサービス、ミクシィ年賀状(mixi-nenga.jp)をみてみよう。これは、本名、住所を知らないマイミクシィ(マイミク)にでも実際の年賀状を送ることの出来るサービスである。簡単に仕組みを説明すると、年賀状を送りたい人が、テンプレートを選び、メッセージを書き、送りたいマイミクシィを選ぶ。選ばれたマイミクシィにはミクシィ上でメールが届き、受け取りを希望するなら自ら名前、住所を入力する。すると実際の年賀状が配達されるというもの。
報道によれば2009年1月5日までの申し込み数は約70万枚に達していたようだ。では、サイトの利用状況はどうなっていたのか?利用者数は、2008年12月で94万人(前月比599%増)のアクセスがあった。
次に、ネットのグリーティングカードサービスはどうだろうか。アクセスの多かったサイトとしては、去年まではYahooグリーティング(greetings.yahoo.co.jp)と楽天グリーティング(greeting.rakuten.co.jp)の 2サイトがあったが、Yahooグリーティング(2007年12月のアクセスは53万人)は去年の7月にサービスを終了している。楽天グリーティングをみると、その手軽さからか、年明け直前直後の週(12/29-1/4)の利用が最も多く84万人のアクセスがあった。
-------------------週別利用者数(千人)サブドメイン-----------------
楽天グリーティング
12/15-21 12/22-28 12/29-1/4 1/5-11
281 713 835 493
--------------------------------------------------------------------
Source:Nielsen Online NetView 家庭と職場からのアクセス
また、例年、この時期に特徴的なのは、郵便番号検索サービスへのアクセスが急増するため日本郵政(japanpost.jp)の利用者数が伸びることだ。週別で利用者をみると年末までは大きく利用者が伸び、1 月に減少している。元旦までには年賀はがきを届けたいと、多くの人が利用していることがわかる。
-------------------週別利用者数(千人)ドメイン---------------------
日本郵政
12/15-21 12/22-28 12/29-1/4 1/5-11
3,487 3,943 2,781 2,493
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Source:Nielsen Online NetView 家庭と職場からのアクセス
その他、年賀状に関連するサイトの利用者も急激に伸びる傾向も健在である。去年同様に、無料年賀状素材(nengarank.com)というサイトは300万人(前月比432%増)、日本郵政グループの日本郵便が運営する郵便年賀.jp(yubin-nenga.jp)も320万人(前月比271%増)のアクセスがあった。
最後に、それぞれのサイトを属性別にみてみると、ミクシィ年賀状では、女性の利用者の割合が64%と高く、年代別でみると20代の構成比指数が圧倒的に高いことがわかる。ミクシィ(mixi.jp)利用者の構成比指数では20-24才は248、25-29才は179であるので、ミクシィ利用者と比べても25-29才(構成比指数:256)の利用が特に高い。楽天グリーティングでは、こちらも女性の割合が多く57%。年代別構成比指数では、40代後半が高くなっていた。日本郵政は、男性の利用割合が高く、構成比指数では30代、及び、50代前半に特徴が見える。
Nielsen Online Reporterより転載。転載許諾No.07012007-001
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