2011/10/31

アクセス解析は大抵同じところで立ち往生をくらうようだ  [週刊IFWA 2011/9/26]

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■ アクセス解析は大抵同じところで立ち往生をくらうようだ

先週アクセス解析イニシアチブで私がリーダーを務めている分科会で、ある方が仰っていたことを聞いて感じたことです。皆、人が変われば、その新しい人に対して、共通のところで同じ説明を繰り返しているんだなと。

いろいろな仕事でも、その仕事に特有の事情を理解していない上長などに対して、必ず説明をしなければいけない大人の事情や事柄というものがあるように思いますが、アクセス解析もその例外ではありません。

アクセス解析データの報告会などでは、様々な数字が報告されるため、複数のツールのデータで補完してレポートを作成するようなケースがあります。ここで出てくる問題は、同じような意味合いの数字が異なっていたりして、何故数字が違うのかといった話で引っ掛かります。

特に数字は客観的で絶対的という「誤解」があるため、数字がちょっと違っていたら、本来その仕事のmeetingの主題でない「何故違うのか」という説明に多くの時間が割かれることになるのです。

私の経験ですが、特に上長の人やマネジメント層の人は、経営のセンスの一要素だからかもしれませんが、一般的に数字に強く、細かい不整合にうるさい傾向があります。だからこそ、数字の違いという本題でないところに説明の時間が掛かります。

実はこの数字の違いなど、ちょっとでも変だということを嗅ぎわける能力こそが、マネジメントの人達の重要な素養であるという気もしています。部下のごまかしや準備不足を、数字の矛盾から突いてくる現場を私は何度も経験しています。それも非常に的確です。

そんな訳ですから、彼らは話せばわかる人達です。どの人達も必ず通るということみたいなので、みんなが躓くというか必ず説明しなければならない事柄のドキュメントでも作ってみようかなと思った次第です。

恐らく現場の人に対してもそれは非常に有効なツールになるでしょう。ドキュメント化されていれば、とにかく時間のある時に読んでおいてくださいという話もできます。そういう必要最低限のドキュメント化も大事な事だと思っています。

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