2011/08/29

SNS事例セミナーでなくコミュニケーションの基本に立ち返る講座が聞きたい  [週刊IFWA 2011/7/25]

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■ SNS事例セミナーでなくコミュニケーションの基本に立ち返る講座が聞きたい

先週末に「おしえて! Google Analytics」の出版記念セミナーを行いました。6月16日に行ったセミナーの再演だったのですが、改めてセミナーについて考えさせられました。

私がやるアクセス解析系のセミナーは、ワクワクするような活用事例を紹介することがあまりありません。どちらかと言えば、基礎をお話する授業っぽい内容が多いというのが一つの理由ですが、もう一つの大きな理由は、結局原則を理解してもらった方が、応用はできると考えているためです。

もちろんそういうワクワクするような素材を面白く役に立つようにお話するネタも技術もないというのもありますが、そういう素材があっても恐らく今後もお話する機会は少ないでしょう。なぜそんな風に思っているのか、別の業界の例でお話します。

今年のネットをめぐる流行りの言葉の一つは「ソーシャル」だと感じています。ツールやアプリケーションで言えば、Twitter、Facebookといったところでしょうか。無料セミナーや新刊本などでも「ソーシャル・メディア」「Twitter」「Facebook」「活用」「成功」「企業」といった言葉の組み合わせが溢れています。

ひねくれ者の私としては、そんな表層的なテクニックや真似のできない活用事例を聞いたところで自身に取り込んで応用することは難しいと思っています。何故ならサイトやビジネスはみな同じ業界内でも事情は異なり、ユニークだからです。

個人的にはFacebookの楽しさがまだわかりませんので、僕が聞くならコミュニケーション戦略におけるソーシャル・ネットワークの本質はこうだといった内容の話が聞きたい。つまり原則・本質に加えて、その中に占めるTwitter、Facebookの位置付けくらいがわかれば十分。

本質が理解できれば、それは自分にも大事なのか、関係ないから放置していいものなのかが判断できるようになります。LinkdInはどうなのかと、応用もきくようになるはずです。

ちょっと寄り道しましたが、アクセス解析系も同じで、Twitter分析とかもちろん先端のことを事を追うことが無意味であるとは思いません。ただ常に「コミュニケーション」を計測することの意味と、それに相応しい計測手段や計測指標の意味について常に立ち返りたいと思います。

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