2011/05/09

4時間のセミナーで、しっかりとした技術の習得をしたいものなのか? [週刊IFWA 2011/3/14]

定期メルマガの巻頭コラムのアーカイブです。メルマガの登録はこちら↓からどうぞ。
http://ibukuro.blogspot.com/2010/07/blog-post_12.html

■ 4時間のセミナーで、しっかりとした技術の習得をしたいものなのか?

3月9日に表参道の青学会館で、(株)マーケティング研究協会主催の「Webマーケティングの効果測定と改善」というアクセス解析のセミナーを実施しました。

・仕組みや専門用語を理解する
・分析指標を整理する
・具体的な活用法を習得する
・他の手法と連携させる


と、まあ盛りだくさんのことが書かれたDM葉書になっておりまして、実際に4時間(と言っても休憩を除けば実質3時間40分)の中に、私の持っているアクセス解析の教育プログラムのほぼ全てをコンパクトに収録した内容にして準備しました。

4時間で2~4万円くらいのセミナー(このクラスになると私は講座と呼びます)になると、いい話を聞いたということではなくて、会社に持ち帰って自分で実践できるようになる、あるいは内容を他の人と情報共有できるような教科書的要素もないと意味がないと思っています。

このセミナーは初心者を対象として想定していましたが、セミナー開始時に受講者のレベルの確認を行ったところ、予想以上にアクセス解析を殆どやっていらっしゃらない方が多かったのは意外でした。

しかし大幅にプログラムの変更をすることはできないので、そこは気に掛けながら話を進めていきました。そして第1部でアクセス仕組みの説明の後に、Q&Aをし始めたところ、多くの方は質問に答えられず、理解することができなかった印象がありました。

予想以上に理解して頂けなかった自分の説明の稚拙さに落ち込みました。まあ第2部、第3部となるにつれてより実践的な話になるのですが。その結果、全体評価としはまずまずだったようで、ひと安心しました。

4時間だと時間も中途半端ですし、内容を絞り込むと結局きちんと使いこなす技術の習得には至りません。皆さんだと、この半日くらいのセミナーで、表面的なテクニックみたいなものを学びたいというモチベーションなのでしょうか?しっかりとした技術の習得をしたいものなのでしょうか?

私の場合、頼まれれば1時間~18時間くらいまで、セミナー、講座、ワークショップのどれにもチャレンジはしてみるのですが、今回は結構難しい仕事となりました。

関連リンク:
過去のメールマガジンの巻頭コラム

0 件のコメント: