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http://ibukuro.blogspot.com/2010/07/blog-post_12.html
■ アクセス解析データは一つの手掛かりに過ぎない
先々週にはアクセス解析イニシアチブ主催のアクセス解析サミット2011というイベントを川崎で、そして先週には私の出版記念セミナーをデジタルハリウッドで開催しました。
サミットでは、アクセス解析だけでなく、A/Bテスト、アンケートなどの手法も組み合わせて、改善を回している企業の事例がありました。アクセス解析は所詮、一つのデータでしかないので、競合状況やその他の世の中の動きを示す様々なデータも活用するのがベターです。
「最近のセミナーなどでは、「アクセス解析でできないこと」から話を始める時もあります」と2011/5/30のメルマガにも書きましたが、出版記念セミナーでもやはり冒頭その話をしました。
アクセス解析は、仮説を立てるための一つの手掛かりでしかありません。勿論僕はそこから出来る限りの事実と分析を導き出そうと努力します。
出版記念セミナーの方では、Googleアナリティクスがテーマだったので、トラフィック系の特別な集計仕様についてお話をしたところ、それを受けたご質問に「では、自分たちはそのデータをどのように使ったらいいんでしょうか」というものがありました。
「代替えできる手段はないので、そういうものだと諦めてください」的な消化不良なお答えを最初にしてしまいましたが、次のようにもフォローしておきました。
Googleアナリティクスとは違うアクセス解析ツールも併用する、広告効果測定ツールのデータも併用してみる。つまり様々な仕様で収集・集計するデータは容易に取得できるのですから、一つのデータに拘らないこと。またそういう選択肢がなくても、その集計仕様で提供されたデータと受け止めた上で、それをどう活用できるかを考えて欲しい、ということで具体例も挙げてお話しました。
アクセス解析データだって、サーバーログもあれば、ビーコン型もあり、それぞれで分かることとわからないことがあるのですから、併用して活用すればいいのです。さらにアクセス解析データだけに拘る必要もないということで、データ活用の範囲を広げていって欲しいと願っています。
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