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■ アクセス解析ツール最後の大物「Coremetrics」がついに日本に
日本では殆ど知られていなかったと思いますが、Coremetricsは米国ではSiteCatalystとならんで、トップクラスに評価されているアクセス解析ツールです。
2010年にCoremetricsはIBMに買収された関係もあり、日本での展開は日本IBMが関与するのは当然として、下記リリースをみると、トランスコスモスが主要プレイヤーとして動くようです。
http://www.trans-cosmos.co.jp/company/news/110425.html
IBMは一方で日本のサービス名ではSiteTrackerで有名なUnicaも2010年に買収しており、同種のカテゴリーの会社の買収を多く行っています。商標の関係だと思いますが、本国でのサービス名はNetInsightとして知られています。
日本ではSiteTrackerはキーポート・ソリューションズがサービスを提供しているなど、日本での展開は外資系ならではの展開となっていて複雑な様相を呈しています。
Coremetricsの製品についてはよく知りませんが、高度で高価なツールではないかと思います。
ユーザにとって選択肢が多いのは、いいことであるはずなのですが、現実は素直にそういえるかどうか難しい世界になってきました。特に高度で複雑、かつ高価なツールは一度導入してしまうと、そう簡単には切り換えるのは難しいということもあり、動かないコンピューター化(お金を掛けて巨大なシステムを入れたけど、現実的に運用できなかったり活用できなかったりすること)の危険度も高まってきます。
一般的な流れとしても、アクセス解析の高度なツールはますます高度化、各種データとの連携などの複雑化が増していくものと予想しています。ユーザにとってはブラックボックスの部分が多くなって、データをどう読んでいいのか、どこまでがどの程度の信頼度のあるデータなのかなど、判断が難しくなっていくことが予想されます。
ツール側の情報公開や丁寧な説明というものも、より重要性を増してくると思います。それにはなによりもまず使いこなすユーザ側のリテラシーが上がっていかなければならないと思っています。
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