ご本人も「まぁ、単なる「新規ユーザー」「リピーター」の言葉の定義の問題なのですが、「一見さん」「常連さん」という軸で分析できないのは残念なところです。」と書いている通り、定義の問題なんです。また人によっては、様々な定義の「リピーター」で分析したいケースもあるので、安田さんには申し訳ないが、超高級なツールでカスタマイズ機能をお使い下さいということになるかなあ。でも安田さんのところカタリストのタグが入っていますね。カスタム変数殆んど使っていないようですが。。。
しかしややこしいのは確か。ややこしい原因を考えてみると、セッションとユーザーという基本指標のどちらにも、新規とリピートの考えが存在するからだ。大内氏の新規セッション率が低いサイトは悪いサイト? Google AnalyticsでSEOの記事の説明にもあるとおり、「Google Analyticsのメニューで「新規ユーザーとリピーター」となっているが、厳密に言えば「新規セッションとリピートセッション」つまり期間内の「訪問」がはじめてかどうかという記録になる。「ユーザー」だと思っていると、ちょっと混乱する。」で、下記図解でもあるとおりだ。つまりベースはセッション数なので、ユーザーがベースでないということ。
一方、どのツールでもこんな複雑な集計しているとは思えないが、WAA(Web Analytics Association)の定義では、訪問者ベースで二つの”リピータ”を定義している。これもよく読んでみないと一瞬では理解できないので注意が必要だ。敢えて日本語に訳さない(どう訳していいのかわからないというのが正直なところ)が、New VisitorとReturn(ing) VisitorとRepeat Visitorを定義している。”リピータ”に当たるのが後ろの二つだ。
New Visitorとはアクセス解析における「新規訪問者数」とは、WAAの定義集から でも書いた通り、過去を通して初めてサイトに来た時期が該当レポート期間にあたる訪問者の数。Return(ing) Visitorは、アクセス解析における「再訪問者数」とは、WAAの定義集から で書いたように、過去を通して2回目以降のサイト訪問時期が該当レポート期間にあたる訪問者数。特定のレポート期間に於いて、訪問者は「新規訪問者」と「再訪問者」の両方にカウントされることはない。従ってユニーク訪問者数=新規訪問者数+再訪問者数になる。安田さんが欲しいのは、この二つのセグメント・データということだ。
では最後のRepeat Visitorとは何か?アクセス解析における「リピート訪問者数」とは、WAAの定義集から にあるように、レポート期間において、2回以上サイトに来た訪問者数。例えば、1日のレポート期間に於いて、ある訪問者が朝最初にサイトを訪問し、午後に2度目の訪問を行った場合、その訪問者は新規訪問者とリピート訪問者にカウントされ、再訪問者にはカウントされない。
わかってもらえただろうか。こんな基本的なセッションや訪問者の指標ですら、ちょっとセグメントを適用しようとしただけで、非常にややこしくなる。正しい理解をせずに高度なツールを使うとヤケドするかも。訪問者が最初にサイトを訪問したのが月曜日で、同じ週の水曜日にも訪問したとして、訪問者のカウントの違いを示したのが、一番下の表である。大内氏の記事の図解のようにポンチ絵で書いてないので、イメージしにくいが。。。
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