2009/09/01

「あのひと検索 SPYSEE」、月間利用者100万人を突破

ネットレイティングスのメルマガNielsen Online REPORTER 2009年9月1日号による。 http://www.netratings.co.jp/hot_off/archives/NNR09012009.htm
ほぼそのまま転載です。

最近はやや復調傾向にあるものの、2008年秋のリーマンショック以降、日本の企業の株価は大きな下降トレンドを描いていた。そのような市況にあっても、インターネットの世界では利用者数が増加し続けている元気のあるサイトが多く見受けられる。今回は、この100年に一度と言われる不況下にあっても利用者数が上昇トレンドにある注目株を紹介したい。

その上昇トレンドにあるサイトの発見方法だが、今回は弊社ネット視聴率NetViewの2008年10月、2009年1月、2009年4月、2009年7月の各地点の利用者数をみて判断する。コンスタントに右肩上がりで上昇しているサブドメインが注目に値する上昇中のサイトというわけだ。その結果をランキング形式でお届けする。なお、ランキングは 2008年10月と2009年7月を比較した増加数で並び替えを行い作成した。

トレンド上昇中のサブドメインの中で直近月での利用者数が一番多かったのが、「Yahoo!知恵袋」の detail.chiebukuro.yahoo.co.jpだ。2008年10月時点より626万人利用者を増やした。2位は、動画共有サイトの雄「YouTube」で、2008年10月時点より335万人利用者を増やした。

3位と4位は、1位同様Yahoo!Japanのコンテンツがランクインした。3位の「Yahoo!画像検索」、4位の「Yahoo!アバター」は、それぞれ、2008年10月時点より163万人、138万人利用者を増やしており、上位5位の中でYahoo!Japan関連のコンテンツが3つ占める結果となった。5位は「MEGAVIDEO」で、アメリカ(香港)系の投稿動画配信サイトが2008年10月時点より123万人利用者を増やした。

その他この増加数ランキングで目立ったのが、「投稿動画系」サイトである。ランキング2位の「YouTube」始め、同5位「MEGAVIDEO」。そして9位には投稿動画系サイトの動画を横断的に検索できる動画検索サイト「Woopie動画」(100万人増)が入りそれぞれ利用者を伸ばしていた。

また、10位には中国の投稿動画配信サイト「ku6.com」の動画配信ページ(88万人増)のサブドメインが登場し、12位には携帯やブログとの連動性も高い投稿動画サイト「video.fc2.com」が登場していた。11位の「ku6.com」は、中国の投稿動画配信サイトで、直前参照サイト(流入元)は主に個人ブログサイトであった。その個人ブログは、日本のアニメやドラマの動画情報をまとめたサイトで、利用者はこういった情報ブログから「ku6.com」のような投稿動画サイトの再生画面へ直接訪問しているようだ。これら動画の中には中国語の字幕が入っているものもあり、著作権利保有者への許諾の有無が気になるところである

また、もう一つ気になった動きに「Q&Aサイト」がある。626万人の利用者増であった1位の「Yahoo!知恵袋」のほか、ランク外だが「MSN相談箱」が57万人増で165万人。そして読売新聞の人気コーナー「発言小町」は、Q&Aも投稿される女性を対象にした掲示版で46万人増の110万人となり、100万ユーザーの大台を超え着実に利用者を増やしているようだ。このほかにはImpress WatchのQ&Aコミュニティ「教えて! Watch」が、昨年10月に16万人だった利用者が今年の7月時点で62万人に増えている。これら「Q&Aサイト」は順調に右肩上がりで成長を続けているサイトグループである。

以上見てきたように、「投稿動画サイト」や「Q&Aサイト」は、2008年10月以降もコンスタントに上昇を続けていることがわかる。既にネットの中心コンテンツとして CGMは定着しているのだが、現在も新たな利用者を取り込んで着々と成長している姿が見受けられた。

次に4地点で上昇を続けるサイトのなかから、ランク外ではあるものの注目に値するであろうと筆者が判断したサイトを独断と偏見で選び紹介していく。

「あのひと検索 SPYSEE」は、2008年10月より73万人利用者が増えている。WEBの公開情報を解析し掲載している他、人の繋がりをネットワーク化しグラフ表示しているのが特徴のサイトだ。既存の検索エンジンでは見えない意外な情報や関係が見つけられるユニークなサイトである。

「コマーシャライザー」は、リクルートが運営するコマーシャル作成サイトだ。2008年10月より39万人の利用者を伸ばして成長を続けている。写真素材を登録し文章を入力するだけで、だれでも簡単にブログ等に用いる広告宣伝用オリジナルCM動画が作れる。2009年7月現在、55,000本の CMが登録されている。
「みんなのきょうの料理」は、NHK「きょうの料理」で放送された7年分の料理レシピや献立が掲載されているサイトだ。2008年10月時点で33万人だった利用者が、順調に利用者数をのばし62万人となった。利用者の7割が女性で、主に検索エンジンを活用してレシピページへ訪問しているようだ。検索キーワードは「ゴーヤチャンプルーレシピ」「えび料理 レシピ」「ラタトゥイユ レシピ」等、直接的な料理名が中心だ

最後に紹介する「もんじろう」は、入力した文字を「武士語」や「各地の方言風」等独特の言いまわしに変換するWEBサービスで、これまでにPCサイトから869万回、携帯サイトから719万回の変換実績のあるサイトだ。実際に変換後の文章をどう活用すればいいか悩むところだが、非常に面白く変換されるので小説の一文を様々な言いまわしに変換し読むだけでも面白い。ブログをお持ちの方なら、普段と違った文面で載せるといったこともできるので、CGM関連サイトともと相乗効果の高そうなサービスである。

■投稿動画、Q&A等CGMの勢いは衰えず。一方企業が発信する情報も人気。

かつての勢いは収まったが、ネットコンテンツの中心として投稿動画やQ&A、また今回は取り上げなかったが、ブログサービス等も順調に成長している。かつてマスメディア主導で行われていた情報発信が、個人がメディアとなって誰でも自由に出来るようになった。CGM系のコンテンツの伸びをみてもわかる通り、これからもこの流れは止まりそうにない。

一方で企業が発信している権威ある情報も確実に成長している姿も垣間見える。WEBサービスの注目株として紹介した、NHK今日の料理で紹介された料理家によるレシピ 7年間分検索できる「みんなのきょうの料理」だ。ユーザーは、ネットのあらゆる情報を用途に応じてうまく活用しているようだ。
このようにインターネット上には、この経済状況の中でもメジャーサイトを目指し歩みを続けている元気なサイトがたくさんある。経営の神様松下幸之助翁の言葉「好況よし、不況なおよし」に示されている通り、不景気の今こそイノベーションのチャンスである。暗い気分をインターネットの新サービスで吹き飛ばそうではないか。

Nielsen Online Reporterより転載。転載許諾No.07012007-001


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