2008/08/14

ウェブ解析の社内担当者とコンサルタントの役割分担-stage2

Avinash KaushikのWeb Analytics AN HOUR A DAYから。

第二段階ではあなたは多少の変更を乗り越え、皆の使うレポートをコンサルタントが量産し、あなたは利用者からの質問に溺れる状況になってきた。どんな行動をとるべきか分からないと不満を言う人も出てきた。マーケティング担当役員はコンバージョン率が悪くなっているとツールが示していないのに、何故サイトを改善し続けなければならないのか不思議がっている。

あなたに何が必要か
・会社の知恵を収集し担当役員の指示に従う専門のウェブアナリストを社内に雇用することを考えるべきだ。中規模以上の会社なら、成長して管理職の役割を担える人材を採るべきだ。これが実際成功するかどうかの重要な鍵だ
・業務にあったダッシュボードを作ろう。あなたの企業はユニークで、本に書いてあるような標準的なKPIは相応しくないということをもう知っているはずだ
・多くのデータは欠落し、計測タグも正しく実装されないことに、やがてあなたも気がつく。計測タグの更新や新しいデータの収集(例えば、サイト構造、サイトの結果詳細、クッキーやパラメーター、キャンペーン・データなど)に大変な努力が必要になる
・コンサルタントに対しては、基本的なレポートだけでなく、もう一段価値のあるものを求めよう

あなたの役割は何か
・できるだけ早くアナリストを入れよう
・コンサルタントには多くの時間を割いて、実際の業務やウェブサイトの運営を行っている社内の人達と話をしてもらおう
・ウェブビジネスでの会計上の目標が何であるのかを探し、評価基準を求め、他のチャネルの成功がどのように計測されているのか探すことだ。他のチャネルの例が、ウェブの成功の参考として必要になる

コンサルタントに期待される役割は何か
・顧客のビジネスとその成功の基準をよく理解し、第一段階のツールへの経験とは違う、ビジネスでの洞察力を与えてくれること
・成功を指し示す会計上やその他の目標のための重要な指標で構成したダッシュボードを作ること。このダッシュボード上の指標は会社の核となる顧客獲得戦略別(PPC/SEO、ダイレクト・マーケティング、アフィリエイト・マーケティングといった)に分けて用意されなければならない
・最善の分析を顧客が行えるようなメタデータを取得できるような基準を適切に作る手助けをすること。またデータの欠損や質の悪いデータなどが生じないようにデータに関するすべての問題を処理できるように手助けすること。
・顧客自身でレポートをどう作成すべきかを教えること

あなたが気を付けるべきこと
この段階は、あなたやウェブサイトの所有者、社内顧客いずれにも大変な時期だ。とても要約できるようなデータ量ではないし、そこから多くのことが分るわけでもない。自社でやればもっと安くできると思われるので、ウェブアナリストを教育して社内で何とかレポートを作りたいと思う。そしてコンサルタントにはもっと効果的で成果の出る働きを期待したいと考える。

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