2012/09/17

ECサイトでユーザー登録必須の是非 [週刊IFWA 2012/9/17]

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http://ibukuro.blogspot.com/2010/07/blog-post_12.html

■ ECサイトでユーザー登録必須の是非
注目データとして★が付いた記事に関連することなのですが、ECサイトのユーザビリティの調査会社のBaymard Instituteのレポートによると、多くのサイトで彼らが考えるユーザビリティガイドラインに反する作りになっていると指摘します。

http://baymard.com/blog/checkout-usability-benchmark-2012
例えば調査対象の24%のサイトが、ユーザー登録を必須にしていること。81%のサイトがメルマガ登録を標準で有効にしているなどです。


初めてそのサイトで買い物をする場合は、個人的にも敷居を下げてもらった方が、購入完了まで行く確率は高くなるように思います。しかし実際はシステム上の問題とかで、なかなかカートの改修は面倒だったり、最初は取れるだけ情報を取っておこうといった誘惑に負けてしまうのは頷けます。

本メルマガは登録時に入力してもらう情報は、メールをお届けするために必要なメールアドレスだけが必須です。あとはお名前くらいを任意で入力して頂くようにしていますが、無料ですら敷居は低くしないとダメだと思っています。

まして有料で買い物をするという高い敷居を乗り越えてもらうのに、いろいろと面倒な要求が多いと途中で断念してしまう確率が高くなるでしょう。

私のアクセス解析の講座では、数字から問題点を発見するということ以前にまずサイトを見る、カートの購入プロセスで変なところを見つけるといったことを演習として行うこともあるのですが、数字を見る以前に気をつけてサイトを見るだけでも改善点や問題点は転がっているものです。

日本ではこういった業界ベンチマークデータなどは出てきにくいのですが、海外のこういったデータも参考にしながら、自分のサイトの問題点を考えるということも行って欲しいと思います。

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