2012/01/10

アクセス解析も「型」を覚え、準備に頭を使おう [週刊IFWA 2011/12/5]

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■ アクセス解析も「型」を覚え、準備に頭を使おう

メディア・リサーチの世界を20年やってきましたが、例えばアンケート調査などでは、頭を使う仕事の9割が調査設計などの準備に占める部分だと思っています。

何の目的でやるのか、どういう仮説を検証したいと思っているのか、そのためには誰に聞くのか、ではどうやってその人達を抽出するのか、仮説を検証するための質問文は、回答の選択肢は、集計時に必要な補助的質問はどのようなものを用意しておくべきか。などなど

もちろんアンケート調査の準備から報告までの全行程では、印刷したり、調査票を発送したり(郵送法なら)、集計作業をしたり、レポートを書いたり様々な作業があって、それぞれに時間を取られ、ミスしないように精神的に休まることはありませんが、そこは流れ作業的な事が多く、あまり「頭を使う」ことはありません。

特に最初の準備をしっかりしていれば、各段階で想定されるトラブルなどに対しても冷静に対応することができます。準備万端なら起きるトラブルは殆ど想定できます。

最近はアンケート調査もインターネット調査で自分自身で安くできるサービスが増えてきましたが、プロに設計を頼まないで素人が見よう見まねで実施して、質の低い調査も多くなっているのではないかと想像しています。基本的な「型」があるので、自分でやるにしても一度プロに学んでおくべきだと思います。基礎と重要なポイントがどこかを理解しておけば、応用はできますので。

アクセス解析も同じで、中規模以下のサイトであれば、無料のGoogle アナリティクスで十分という世界になってきています。しかし「型」を知らないで拙速に始めてしまうと、各所で躓いてしまいます。

有料ツールであれば、何かあってもさらにお金を出せば、ベンダーか代理店がコンサルにも応じてくれるし、お任せもできますが、無料のツールですと自己解決しなければなりません。

どのツールでも、それぞれのツールに応じた初期設定などがあります。データを収集する以前に設定しておくべきものから、集計時までに設定しておけばよいものなど様々ですが、そのツールの力を最大限に引き出すには、それぞれの準備に「頭を使う」ことをお勧めします。

手軽に始められるGoogle アナリティクスは、サポートがないからこそ、自分で「型」を覚え、その型に則って準備に頭を使うことが大事です。

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