2011/10/17

アウトプットするグループワークが浸透してきたか  [週刊IFWA 2011/9/19]


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■ アウトプットするグループワークが浸透してきたか


アクセス解析の世界でも個人でやっている講座や企画協力している講座、他所でやっているものも含めると、いわゆるワークショップ的なグループワークをすることが結構行われてきているという感想を持っています。


その時、講師がどのようにグループ分けをし、さらに各グループの進行に対しどれだけエスコートしているのかという視点でみるとよいでしょう。


30人以上くらいの参加者で、やる演習がそれ程ヘビーでなければ、現実的には着席した状況をベースに行うことが多くなります。このケースでは二人や三人で話あうようなことをさせる場合は、同じ机に座った人同士で話をしてもらいます。


4人~6人くらいのグループを作る場合は、前後の二つの机のメンバーで向き合って話をしてもらうという形になります。この時に問題になるのは、お互いのレベル感が違う時に、一番レベルの低い方がついてこれないということです。


その時、グループの中に話をうまく聞き出す役割をかって出る人がいれば、スムーズにグループワークが進みますが、そうでない場合は、講師陣側のファシリテータが気を配って進行をうまく補助することが求められます。


一方20人以下くらいで、しっかりグループワークをするのが主体の講座であれば、予め各人の経験やレベル感をもとに、グループ分けをきちんと講師側で行っておくことが重要です。


今のところ、アクセス解析イニシアチブなどで5人×4グループなどでグループワークをする場合は、レベルの違う人をバランスよく混ぜることが多いです。これはレベルの低い人達を集めたグループでは、リーダー不在で議論が活発化されないためです。


レベルの高い人にとっては、同じレベルの人と議論した方が満足度は高いですし、レベルの低い人が疎外感を持ってしまうというデメリットがありますが、どうしても全体の運営をスムーズにするには、レベルの違う人を混在させるのが適切だといまのところ考えています。


講師側の方もいらっしゃるかもしれませんが、皆さんが経験したグループワークはどんなグループ分けでしたか?きちんと運営側がその辺りに気を配っている感じでしたでしょうか。これから参加されることがある場合は、そんな運営側の苦労も踏まえて、積極的に参加して頂ければと思います。結局、積極的な参加というアウトプットで自分が一番役に立つ筈ですから。


デジタルハリウッド大学院で後期のアクセス解析の授業が始まりますが、それに先だってあった教員研修で、グループワークのあり方についての議論があり、大いに考えさせられたので、それに関すお話をしました。しかし「教える」という行為は奥が深くて、正解というものはありません。まだまだ試行錯誤が続いています。

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