2011/08/22

「キュレーション」というのは「編集」のごく一部でしかない  [週刊IFWA 2011/7/18]

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■ 「キュレーション」というのは「編集」のごく一部でしかない


アイティメディアがやっている「わんとぴ」というサービスでキュレーターをやって下さいというご依頼があり、7月下旬から投稿を始める予定となっています。http://1topi.jp/


これは様々なトピックスに対して、主に一人のキュレーターがTwitterの形式で投稿していくようなサービスなのですが、「注目データ」というトピックスを担当させて頂くということになりました。


私のブログはどちらかと言えば、単なるデータ紹介のリンク集であって、大手の会社が危ない解釈をして言い切っているようなケースを除けば、直接データに批評や意見を加えることは差し控えています。卑怯ですが、ソースにきちんとあたって確かめて下さいという意図を持っています。


「わんとぴ」では、意見などを添えて紹介して欲しいということを期待されているようです。つまり私のブログのように数というよりは、質を精選して投稿して欲しいという要求な訳です。


さてお題にした「キュレーション」ということばは最近はやりだしてますが、もともとは博物館や美術館の学芸員を「キュレーター」と呼ぶところから、ある視座で情報を収集、分類し、共有するといったことを指すようです。


私は新しい言葉を次から次へと流行らせる手法は好きではないので、単純にそれって「編集」に過ぎないのではないかなと感じています。


しかも独自に取材して情報をゼロから作りだす部分はなくて、既にある一次情報を前提として、情報収集、整理・分類、意味化をするということだろうと思います。だから編集作業のごく一部分だなと。


話は変わって前回アンケートのご依頼をしました。このメルマガは400名くらいの読者がいらっしゃるのですが、回答は27名と7%に過ぎませんでした。当然好意的な方に偏った回答になっているようでした。また感度の特に高い方が回答していらっしゃったのだと思うのですが、関心分野は予想以上に広いようなので、話題は現在の専門のアクセス解析に留まらずに、このままのスタンスでいこうと思います。


そして自由意見の中に、「ブログの更新情報の数が多すぎる」というご指摘と共に、「重要なものにマーキングして欲しい」というご指摘がありました。確かに優先順位がない大量の情報の羅列は不親切です。


さっそく今回からユニークな視点やあまり見たことのないデータだったり、是非ご覧になって欲しいデータには★を付けてみました。あくまで私がそう思ったものを選択するということで、キュレーターとしての実力がさっそく問われることになるのでしょう。

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