2011/08/08

モノクロ印刷できない、ビジュアルが格好よいプレゼン [週刊IFWA 2011/6/27]

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■ ビジュアルで格好よいプレゼン、その資料モノクロで印刷できないよ

6月はアクセス解析サミット2011をはじめ、多くの方のプレゼンを見る機会に恵まれました。プレゼン資料は人それぞれ違うものだなあと改めて勉強になりました。

プレゼンの方法と資料の作り方みたいな本は多数読んではいるのですが、個人的にはその多くでビジュアル礼讃的な傾向があることには大いに疑問をもっています。

もちろん全てを否定する積りは全然なくて、結局はその場や演目、目的にあったプレゼン資料ということに尽きるのかなと思っています。基本的に私の作るパワーポイントの資料の原則はシンプルです。

・配布していないページにはマーキングを付けて、聴衆に知らせる
・タイトルや文字はなるべく大きく
・文字のフォントはゴチック系の1種類だけ
・写真は殆ど使わない(画面キャプチャーは使う)
・背景色は白、文字の色は黒で、補助的に青、赤、茶色の4種のみ
・解説図はなるべくシンプルでわかりやすく


私の講義やセミナーの多くは、「説明的」です。複雑で面倒な話を数少ない言葉にし、かつ解説図もなるべく要素は最低限にします。絵ごころはないので、格好のいい図解は皆無ですが、非常にわかりやすいとおっしゃって頂くこともあります。

また原則として資料は配布することを前提にするため、モノクロ印刷してきちんとコントラストがはっきりしていることが大事です。ですから黒を背景にすることなどもっての外となります。写真もイメージも色も基本的ない、「面白みのない」資料になります。しかしモノクロ印刷が前提だとこれが一番視認性に優れた資料になると確信しています。

一方、業界トレンドなどの話のケースで、資料は後でダウンロードしてねといったスタイルのプレゼンでは、ビジュアルをしっかりした作りの方がぴったりだと思います。結局は目的や内容次第ですが、きちんと考えて作っているかどうかというプロセスが大事ではないかと思います。

まあ私も授業形式のプレゼンだけというわけではないので、もっと違うプレゼンの方法や資料の作り方もやってみたいとは思っています。先日のセミナーでは2台のPCを使ってプレゼンすることに挑戦しましたが、経験不足が露呈しました。こればかりは数をやるしかないと思っています。

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