2009/09/01

アクセス解析(ウェブサイト)のKPI指標「チェックアウト完了率(Checkout Completion Rate)」

Eric T. PetersonのThe Big Book of Key Performance Indicatorsから。
チェックアウト完了率(Checkout Completion Rate)
チェックアウト・プロセスでの重要性では、チェックアウト完了率はECサイトで最も重要なKPIだ。

定義(Definition)
カート完了率と同様:
注文回数÷チェックアウト・プロセスを開始したセッション数=チェックアウト完了率

多くのアクセス解析ツールは通常のEC機能でチェックアウト完了率を計算してくれる。ECレポートでこの率がないようであれば、ベンダーに確認しよう。

説明(Presentation)
カート投入率を参照のこと。

期待値(Expectation)
チェックアウト完了率は簡単で直感的なチェックアウト・プロセスのデザインが出来ているかどうかの出来を直接測る機能だ。この主題には多くの議論があるが、チェックアウト・プロセスはなるべき短い方がよい。「お店に取りに行く」などといった複雑なオプションを用意していなければ、チェックアウト・プロセスは必要最低限の項目だけ要求して出来るかぎりシンプルに機能させよう。

さらにチェックアウト・プロセスを始めるために登録を要求する誘惑と戦おう。Web Analyticsの神話を砕くの74-75ページでも述べたように、多くのショッパーは購入するのに登録させられたくはないのだ。何度も何度も、よく知られたECサイトは購入のためのこの障害を取り除くことで、チェックアウト完了率に加え、注文完了率や購入者コンバージョン率を驚くほど上げている。何故彼らがそんなに驚くのかわからないが、多分私の本を読んでないからだろう。

行動(Action)
チェックアウト完了率に満足しておらず、登録作業を要求しているなら、まずそれをやめよう。多くのケースで登録作業をやめるかあるいはチェックアウト・プロセスが終わった後に登録作業を単に移動することで、チェックアウト完了率があがることを保障しよう。登録のステップを取り除けなかったり、私を単に信用できないなら、チェックアウト・プロセスをよく見て、次のことに心がけよう。


・チェックアウト・プロセスを学んだ多くの人はそのステップ数が少ないことに同意する。 それぞれの細かい情報(配送先、請求先、配送情報、特別なオプション、確認)を訊ねるほうがよいと思うかもしれないが、これらの情報をまとめることで、ショッパーの2-3ページの手間を省き、オプションを減らさないと、途中で離脱する。

・可能なら、ユーザーによるフォームの評価をしよう。 ユーザーにとっては入力した情報はすぐ忘れるので、同じフォームを何度も見るのは耐え難い。「確定ボタン」を推した後ではなく前に、いつでも確認できるようにしよう。

・要求された入力項目は、目立つようにしよう。 あるいは必要最低限のことだけ聞こう。ショッパーと良好な関係を築いているなら、最初の購入を終えたあとで別の機会にユーザーから情報を得ることができるだろう。ユーザーはどの項目が必要なのか、エラーなしに理解することはできないのだから、離脱のリスクを犯すことはない。

・配送料の計算は出来る限りプロセスの始めの方で行おう。 何度もショッパーは配送料をチェックアウト・プロセスを使って確認させられるので、計算をすることができ、必要がなければやりすごせるようにしよう。逆にプロセスの深くまでユーザーを引き連れたいなら、ここまで苦労させて、恐らく勢いで最後まで行くことを願おう。

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