ほぼそのまま転載です。
YouTube、ニコニコ動画を中心に盛り上がりを見せた日本の動画サイトが、テレビ局の参入やYahoo!動画と GyaOの統合により、更なる活性化が期待される中、新たなCGMの波として今度はイラストコミュニティサイトが浮上してきた。
2008年9月のメールマガジンでもお伝えしたが、イラストコミュニティサイトはその後も順調に利用者数を伸ばし続け、現在では参加ユーザー数が90万人を超えるサイトも登場したそこで今回のコラムでは、現在最もホットな話題、イラストコミュニティサイトを取り上げる。
まず最初に、イラストが投稿できる主要なコミュニティの利用状況をご紹介する。pixiv(ピクシブ)およびdrawr(ドロワー)はピクシブ株式会社が運営するイラストコミュニティサイトで、共通のIDを使用できるが、イラストをアップロードするpixivに対し、drawrはflashを使ってイラストや日記を手描きで投稿するという違いがある。
pipa.jpは株式会社pipa.jpが管理するドメインで、「手書きブログ」や「てちゃんねる(仮称)」などが含まれる。DreamTribe(ドリームトライブ)は株式会社小学館集英社プロダクションが運営するサイトで、投稿作品から優れた才能を発掘し、メジャーデビューにつなげる狙いもあるという。
こくばん.inは株式会社こくばんinが運営するサイトで、黒板にチョークで落書きをしていく形式で絵を投稿できる。これらのイラストコミュニティサイトの中でも特にピクシブの最近の伸びは著しく、昨年の10月からの半年で、月間利用者数が89万人増加しており、伸び率は295%となっていた。
イラストコミュニティを利用する人の属性としては、10代~20代が中心であり、女性の利用者が多いことが特徴としてあげられる。特にpipa.jpにおいては、利用者の8割以上が女性であった。
このようにイラストコミュニティサイトが拡大しつつある中、新たなクリエイティブ投稿型のコミュニティも広がりつつある。VOCALOIDで有名なクリプトンが運営するピアプロ(piapro.jp)は、イラストのみならず音楽も投稿でき、4月には22万人が利用していた。こちらも今後の成長が非常に楽しみなサイトである。
動画を中心にインターネットユーザーに楽しまれてきたコンテンツ投稿型コミュニティサイト。ここに来てまた新たな展開を見せている。今後これらのサイトからどのようなムーブメントが生じるか、非常に楽しみである。
Nielsen Online Reporterより転載。転載許諾No.07012007-001
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