ネットレイティングスのメルマガNielsen Online REPORTER 2008年9月1日号による。
http://www.netratings.co.jp/hot_off/archives/NNR09012008.htm
http://www.netratings.co.jp/hot_off/reporter_archive.html
発言小町は読売新聞社運営の掲示板サイト。一般ユーザーが質問や相談事世間話などを書き込み、他の一般ユーザーが回答や意見を書き込む形のサイト。類似のCGMサイトにはYahoo!知恵袋や教えて!gooなどでよく知られるQ&Aサイトがあるが、Q&Aサイトが「知りたい事」に「答える」という機能的な側面が強いのに対し、掲示板は任意の話題を自由に書き込む要素が強いことから、ネット上の「おしゃべりの場」として利用されている。発言小町はCGMが注目を集める以前の1999年から運営されており、CGMとしては草分け的存在ともいえる。
発言小町の利用者一人当たりの利用時間は月間1時間22分。2チャンネルやYouTubeを凌ぐ。元々新聞には投書欄というものが存在し、ネット以前から読者の「相談」や「意見」の受け皿として機能してきた。投書欄は投稿するのも楽しみだが大半の読者にとっては「読み物」としての利用が主だったのではないだろうか。 これはネットの投稿欄である発言小町でも同じで、68万人全員が投稿や回答を書き込んでいるのではなく、大半のユーザーは投稿を「読み物コンテンツ」として活用しているのではないか。と、アナリストの山田康介氏は分析する。
発言小町は他サイトに比べ女性が多くなっているが(インターネット全体の性別利用者割合は男性55%女性45%-2008年7月)、女性をメインターゲットにしているとすれば、男性の利用が意図したよりは多いとも言える。 年代別では、他サイトに比べ30代、40代に集中している事が分かる。「ネットでおしゃべり」というキーワードと重なる部分があるようだ。
発言小町の広告媒体としての可能性も興味深い。利用者数では68万人とメディアとして大きいとは言い難いが、その68万人が月間平均で1時間22分滞在しているとなるとその媒体価値は違って見える。メディアとしては日本で最も価値のあるYahoo!トップページでも、月間の一人当たり利用時間は38分32秒(2008年7月度データ)。発言小町の約半分だ。
Nielsen//NetRatings Reporterより転載。転載許諾No.07012007-001
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