8月はスポニチ Sponichi Annexがユーザ3割増

comScoreは9月28日、日本の8月のウェブランキングを発表した。
http://www.comscore.com/press/release.asp?press=1769

7月との比較で伸びたサイトは、SPONICHI.CO.JPの他にSANSPO.COMが16％増、NIKKANSPORTS.COMが9％増などスポーツ新聞系、みずほファイナンシャルグループが30％増、OKWAVE.JPが28％増などとなっている。

さて今回はネットレイティングスのデータと比較してみた。当然異なるサンプリング方法である上、測定メータの違い、さらに今回のデータでは、ネットレイティングスは家庭のPCからのデータであるのに対して、comScoreは家庭と職場のデータであること、対象とする年齢も異なるので、そもそも全く違うものであることを重々承知の上で、横並びで見たものである。

まあ詳細がわからないので、コメントのしようもないのだが、敢えて踏み込んで言えば、Yahoo!のリーチが10ポイント以上異なるのは、サンプリング誤差で説明できる範囲を超えているような気はする。いま偏りのないサンプリングなどというものは難しいということは言えるが、きちんとサンプリング手法などの違いを理解し、数字をみる必要があるということだ。RDD（ランダムに電話番号を発生させた電話を掛ける方法）なら、そもそも固定電話を持っていない率が高いと思われる単身の若年層にはリーチしにくいだろうとか、こういったデータを利用する際には、その特性を理解した上で使わなければならない。

ポイントとなりそうなのは、利用者数全体の数字の定義と計算方法、サンプリング手法、メータを実装するPCの範囲、測定単位は個人なのか世帯なのか、メータの測定方法、データのクリーニング手法、プロパティ（両者とも同じ用語を使っているが）というもののそれぞれの定義など、ちょっと考えただけでも実はいろいろある。