2008/11/07

セッション問題、30分以内でも2カウントする方がよい場合

まあセッションがツールによっては30分固定ではなくて、自由に設定変更可能であることは置いておいて、そういう問題でない話。ある方とセッションの話をしたばかりで、さらにAvinash Kaushikのブログでも見かけたので、取り上げてみた。実は専門家でも知らない方が多いかも。

なんでもそうだが、ツールの集計仕様というか、どう計算されているのかは実は大事なのだが、殆どの人は自分がその指標のイメージから想像した「正しい」データが自動的に出てくるものだと思っていらっしゃる(多分)。数字に騙され続けてきた私なぞは、データは間違っていると思って見るので。。。

WAAの指標定義(20080922の公開意見募集中のバージョン)のVisits(Sessions)の所にも書いてあるが、外部サイト→サイト内→外部サイト→サイト内という流れで、計測対象サイト内の二つの間隔が30分以内でも、一旦外部に出たら、セッションを1カウントとするのか2カウントとするのか、ベンダーに聞きなさいとコメントが書いてある。


個々のツールの詳細は確認してないので、Avinash Kaushikで記載していた情報を基にすると、WebTrendsでは1セッションと集計し、ClickTracksでは2セッションとカウントするようだ。どちらが正しいという話ではないが、2セッションとしてカウントする方がbetterだとAvinash Kaushikは言う。なぜならこうすることでセッション参照元が2回きちんとレポートされ、この例ではそれぞれのキーワードが成果としてカウントされるから。

個人的には、シンプルな方がよいので、広告効果測定絡みでなければ、参照元データもセッション判定に使う厳密なやり方よりも単純に時系列にデータを並べて30分以上の間隔が空いていればセッション区切りとする考え方でもよいと思っている(解析の目的に応じてだが)。というのも色んなケース(タブブラウザやマルチウインドウとか)を考えると切りがないので、逆に言えば、集計仕様はこれというのが明示してれば、それを前提にデータを見ればよいだけのこと。

PPCなどの広告効果も必ずアクセス解析と数字が違うという話がでてくるし、話がシビアなのでこちらはもっと深刻だが。間接効果あり、30日あるいは45日のクッキー有効期間の違いあり、コンバージョン成果の判定日がコンバージョンの日なのかクリックの日なのかなどなど、とにかく指標の定義に戻るしかない。食い違う数字が出てくるのは、いろんな見方ができてありがたいと思えばよい。

オーバーチュアではコンバージョンのカウント6種類の例示をブログで紹介しているが、
http://blog-online.overture.co.jp/200810/216/
このように具体例を明示してくれるのが丁寧な説明のよい例だ。


下図はAvinash Kaushikの下記ブログから頂いた。
http://www.kaushik.net/avinash/2008/11/ultimate-web-analytics-data-reconciliation-checklist.html



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