2007/11/03

米国インターネット視聴率調査データを比較する

ウェブサイトの競合比較のために使われる米国インターネット視聴率調査の比較の第2弾は、データの比較だ。2007年9月の公開データを集めたが、これがまた横並びでは比較困難な代物だった。 なお中立性を保っている積りだが、筆者はネットレイティングスと深い関係がある人間であることを、事前に明らかにしておく。

Nielsen//NetRatings(ネットレイティングス)は家庭と職場別でParentという単位で集計、comScore(コムスコア)は家庭と職場学校を含めてProperty(Parentに近い考え方だと思う)という単位で集計。competeはドメイン単位で、Hitwiseはサブドメイン単位で比較は困難だ。

敢えて無理を承知で傾向を見ていこう。

下に並べた中で、一番上の表がNielsen//NetRatingsのデータだ。Nielsen//NetRatingsに於ける月間利用者(ユニーク・オーディエンス)数は、家庭と職場ともにトップ2がGoogle,Microsoftでどちらも拮抗している。3-4位はともにYahoo!,Time Warnerの順となっている。5位から7位は、ともにNew Corp,eBay,InterActiveという3つが占めている(それぞれの順位は違うが)。

各サイトに於いて家庭と職場利用の重複割合が大きく変わらないと大胆に仮定すれば、1-2位、3-4位、5-7位の面子は、家庭と職場の利用を合わせても大きく変化するものではないと言えよう。

利用者数(ユニーク・オーディエンス数)は家庭と職場の利用者をそれぞれ単純に足してはいけないが、足したものが理論上の上限なので、最大でも月間で1億5000万人程度がトップレベルの利用者数と言えよう(もちろん学校やネットカフェなどの利用データはないので漏れはある)。

次はcomScoreだが、上記で無理やり作ったNielsen//NetRatingsの家庭と職場の合計と比較してみよう。トップのサイトの利用者数(こちらではユニーク・ビジターと言葉が違うが定義は同じだろう)は1億3600万人ということで、ざっくり言って同じ程度の水準だと見てよいだろう。

comScoreで上位にランクインしているサイト(群)は、トップ4までがYahoo! Sites,Google Sites,Time Warner Network,Microsoftで、Nielsen//NetRatingsと一致しているが、順位と数字を見ると傾向が一致しているとは必ずしも言えない。また5-7位を見るとNew CorpがcomScoreにはないが、これはParentあるいはPropertyの括り方の違いのせいかもしれない。

いずれにしてもわからないことが多いので、これ以上数字をいじくり回すのはやめる。トレンドなども時間があったら別の機会に見てみたい。 繰り返すが下図で一番上にあるのが、Nielsen//NetRatingsのもの(これだけオリジナルから作成した)で、図内にソースを書き忘れたので念のため。







































































































0 件のコメント: