2011/11/05

「明日のコミュニケーション」を読んだ

コミュニケーションをビジネスにしている人で、まだソーシャルとか自分でやっていなかったり、その力を実感できてない人にとっては必読書だろう。

筆者が言いたかったポイントは次のようにまとめられるだろうか。最初の「1分レジュメ」からも想像できるが、SIPS、特に最初の「共感」、ソーシャルグラフ、愛されるコミュニケーション、広報/広告などの枠を超えたコミュニケーション、といったキーワード。

まあTwitterやFacebookやを毎日個人でも、メディアとしてもやっている立場から言えば、ソーシャルとは何ぞやなんて今更な訳なので、ソーシャルに関して何かを得ようということではなく、何か別のヒントになるものがないだろうかという視点で読んだ次第だ。

でその結果、個人的には一応付箋は二桁ついてはいるのだが、改めてみると、「1分レジュメ」を読めばそれで十分だったかなと感じた。まあもちろんそれぞれがどういう意味合いかは、中を読まないとわかった積りで終った可能性は高いが。新書で780円だから、周辺領域の人も読んでおいて当然損はない。

まあAIDMA、AISASをはじめとするSIPSみたいな言葉には最近嫌悪感すらするのだけど、モデルとしては判りやすい。ただ最後の方の事例紹介では、いろんな事例をこのAIやSIPSに当て嵌めていくような解説は個人的には、もううんざりの感があった。まあ事例紹介は、真似なんかできないんだけど、どうしても読者が求めるものであるというのは理解しているので、仕方ないのではあるが。

<目次>
第1章:「関与する生活者」がつながった
第2章:ハイパークチコミの誕生
第3章:ソーシャルメディアの勘所
第4章:ソーシャルメディア上で関与する生活者はどう動くか
第5章:関与する生活者に愛される方法




発行:アスキー・メディアワークス
著者:佐藤尚之
定価:743+税
約270ページ

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