2011/09/22

「トルネード」を読んだ

ITの技術会社でもサービス提供会社でもないので、自分が直接的に役に立つことはないのだが、マーケティング戦略を考えるケース・スタディーとしては非常に興味深く読めた。もちろん技術の進歩などが激しいITマーケットならではのケースなので、汎用的にマーケティングを学びたい方は、一つのケース・スタディーでしかないという位置付けで読んだ方がいい。

 「キャズム」のわかり易さのインパクトに比べれば、話は多少複雑になって、ボウリング・レーン、トルネードなどという言葉が加わってくるのだが、各ステージにおける陥りがちな行動とあるべき姿など、具体的な行動指針も整理されており、このマーケットに精通している筆者ならではの物語となっている。


<目次>
第一部:市場を知りつくして、「超成長」を遂げるとき
第1章:トルネードとは何か
第2章:キャズム---飛躍の前の試練を越える
第3章:ボウリング・レーン---「ニッチ」で連鎖反応を
第4章:トルネード---ひたすら売って勝利せよ
第5章:メイン・ストリート---「勝者の壁」を攻略する
第6章:自分の立ち位置を正確につかむために
第二部:最強の戦略を練り上げ、夢を現実にする
第7章:戦略的パートナーシップの意義と問題点
第8章:優位に立つための必須条件
第9章:間違いだらけのポジショニング
第10章:実行のための社内体制強化法



発行:海と月社
著者:ジェフリー・ムーア
訳者:中山 宥
定価:1,800円+税
約330ページ

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