久しぶりに仕事系とは全く関係のない、純粋な科学の話の本を読んだ。大学での専攻が科学史・科学哲学だったので、実は大学時代も生物学から量子論、宇宙物理学とかまで興味は広範囲に亘っていたのだが、科学の歴史的な発展についても触れているので、久しぶりに楽しめた。
私自身、数式とかは結構ダメな理科系?にも読める、数式の全く無い科学全般のことが書いてある本だ。下の目次を見てもらえばわかる通り、カバーしている範囲は尋常でなく広い。また結構基礎知識とかがないと、数式は書いてなくても全く理解できないことも多いだろう。
なので、科学全般に興味を持っていて、それぞれについて多少の造詣のある奇特な方(そんな人滅多にいないと思うんだが)にしかお薦めしない専門書?!だ。
<目次>
プロローグ:知識の登場
進化:複雑さの出現
DNA:生物学の合理化
エネルギー:収支勘定の通貨
エントロピー:変化の原動力
原子:物質の還元
対称性:美の定量化
量子:理解の単純化
宇宙論:広がりゆく現実
時空:活動の場
算術:理性の限界
エピローグ:知識の未来
発行:早川書房
著者:ピーター・アトキンス
訳者:斉藤 隆央
定価:2,800円+税
約450ページ
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