筆者が前書きで書いているのは、「問題解決」や「思考法」の本とは違うということだ。それらはMECEやロジックツリー、フレームワークなどといったツールやテクニックの紹介が多いという。彼はもっと源流にある原則を書いた本を目指したというわけだ。
TIPSが溢れる世の中で、原則を追い求めるのは僕に近いか。そしてさらに共感したのは、あとがきの次のメッセージだ。「「経験しないとわからない」と書くと「じゃあ、この本は何のためにあるのか?」と言われそうだが、この国では論理思考や問題解決において、新しいツールの紹介のようなものばかりが行われ、本質的な知的生産についての議論が足りないように思う。この本が共通の議論のベースと実践の手掛かりとなればと願っている。」
結局僕がいつも言っている次の言葉と全く同じだと思っている。「原則をきちんと理解した上で、数多くの経験をこなすこと。これ以外にない。」表現すると短い文なんだけど、実行するのは難しい。
序章:この本の考え方
第1章:イシュードリブン
第2章:仮説ドリブン①
第3章:仮説ドリブン②
第4章:アウトプットドリブン
第5章:メッセージドリブン
発行:英治出版
著者:安宅和人
定価:1,800円+税
約240ページ
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