2010/12/06

米「インターネット広告は63%無視する」リリースのトリック

2010/12/3のHarris Interactiveのニュースから。
http://www.harrisinteractive.com/NewsRoom/HarrisPolls/tabid/447/mid/1508/articleId/649/ctl/ReadCustom%20Default/Default.aspx

これは質問をよく見ると、どの広告を最も無視しますかというシングルアンサーだ。つまりテレビ広告など横並びでそれぞれをどれだけ無視しているかという質問ではなく、相対的に一番無視するものはという質問になっている。バナー広告43%と検索連動型広告20%で、63%がインターネット広告を無視するという論調になってしまうのは、ちょっと厳しい表現のように思われる。

原典のリリースをチェックすると、サブタイトルには「they ignore Internet ads the most」と書いてあるので、相対的に最も選択肢の中でどれが一番無視するのかということを明記しているとは言え、メインタイトルが「広告主は金を浪費している?」とセンセーショナルで、誤解を与えやすいのではないか。

そもそも母集団がインターネットユーザで、ラジオ聞いている人とか新聞読んでる人でない可能性も高いので、ラジオ7%、新聞6%は低いといって喜べるものでもなさそうだ。Tweetでガンガン流れていたが、どうも誤解しながら、「尤もだ」的な流れが構築されていくのが怖い。まあTwitterでの流れに一々目くじら立てる必要はないが。

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