BIツールは5年で1.7倍に。BIツールは、企業に蓄積された膨大なデータを有効に活用して経営に寄与する意思決定の支援を行うツールであり、「データ検索」「分析」「レポーティング」機能を有し、主に仮説検証型分析に用いられる。近年、再びBIツールによる情報戦略の重要性が増した他、製品の使い勝手も大幅に向上してきたため、市場は活発化し始めている。
2009年度は、当初BI投資の拡大が期待されたが、不況によりIT投資が抑制されたため、市場はマイナス成長となった。2010年度は、2009年度から持ち越された案件の復活と、売上や競争力の向上を目的としたBIツールの導入が進み、プラス成長が見込まれる。
BIツールは、ERP(Enterprise Resource Planning)と一括して導入されるケースも多く、IFRS対応に伴うERP刷新に合わせた需要やセグメント情報の開示の分野でBIツールを活用するといったニーズの拡大も予測される。また、引き続く全社的なBI基盤の構築に向けた動きも需要拡大要因として挙げられ、2011年度以降も好調な推移が期待される。
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