「楽天Webディレクション&デザイン2009|教科書では教えてくれないウェブサイト作り」というのに参加してきた。
http://corp.rakuten.co.jp/event/rwdd2009/
アクセス解析の話はこちらでしたが、ここでは楽天市場ニュースの改善活動についての発表をまとめてみた。ここでの話しはいわゆる楽天市場から送られるメルマガが対象で、店舗からのメルマガではないという前提。
メルマガの役割としては、
1.リアクションから売上に繋げること
2.これ自体が広告収益媒体である
3.新規顧客の獲得のため
4.ナーチャリング(ユーザー育成)のため
5.マーケティング・ツールとして
KPIとして設定しているものとしては、
1.配信数
2.開封数(率)
3.クリック・スルー・レイト
4.コンバージョン・レイト
5.売上
2009/11現在、配信数は1060万通となっている。ただ昨年までの悩みは、「配信数は増加の一途を辿っているのだが、クリック率(クリック数/開封数)は右肩下がりに減少傾向だったということ。
そこで、クリック数を上げることで、ユーザーの活性化→ユーザーの定着→開封率が上昇→クリック数が上昇→楽天の店舗売上が上がるというシナリオを考えたそうだ。
で、具体的に行なった施策としては、
1.ナビゲーション改善
First Viewは雑誌の見出しのような役割だが、今まで情報が薄かった。リニューアル後は多くの選択肢を見せることでクリック数やクリック率が上昇した。これはヘッダのA/Bテストの結果。
2.コンテンツのマンネリ改善
異なる企画なのに同じ画像が並んでいたりしたので、広告でない部分に売れ筋ランキングやその他の企画を差し込んだりしてみた
3.パーソナライズの強化
男女に分けて配信したことで、クリック数やクリック率はやはり上がった。
4.継続のための業務の仕組化
想定クリック数を算出(プロデューサー)→施策を決定するMeeting(プロデューサー/ディレクター)→リリース(ディレクター)→結果のフィードバックmeeting(プロデューサー/ディレクター)という流れを構築。
その結果、2009/1からクリック率は上昇に転じたという。
ちなみにこれからは配信数を増やすことより、読者に合ったメルマガにしていくということで、量から質への転換のフェーズらしい。まあROIから考えると順当な判断だろう。また今も毎号のようにA/Bテストをやっているということだ。
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