2009/10/05

アクセス解析(ウェブサイト)のKPI指標「サイト内検索結果でサイトを離脱した割合」

Eric T. PetersonのThe Big Book of Key Performance Indicatorsから。

サイト内検索結果でサイトを離脱した割合(Search Results to Site Exits Ratio)
検索結果が出てこない割合と同様で、検索結果でサイトを離脱した割合は、サイト内検索で役に立つ結果が見つけられたかどうかを理解するのに役立つ。

定義(Definition)
サイト内検索を提供し、検索結果のページを表示した回数とそのページでサイトから離脱した回数が計測できるなら、普通は訪問をベースに計算した次の計算式で表される:
検索結果ページからの離脱総数÷検索結果を見た総セッション数=検索結果でサイトを離脱した割合

検索からコンバージョンした割合とは凡そ逆で、この割合は訪問者がどれだけ失望したかを理解するのに役立てられる。検索結果は追加のコンテンツへの橋渡しの役割をするので、正しい結果を返せば、訪問者はサイトから離脱はしない。

注意:検索結果が実際訪問者を別のサイトに誘導しているなら、このKPIはあまり関連性がない。これは自身のコンテンツを検索する場合に有効である。

説明(Presentation)
この指標はあたりまえのように思われるが、実際はこの割合が何を語っているのかよくわからない人がいる。利用者が正しい解釈をできるようにこの指標の詳しい説明をしてあげることを真剣に考えるべきである。またこの指標と1訪問平均の検索回数や検索結果が出てこない割合、サイト内検索結果を利用しない割合などと一緒に提供するのはよいアイデアである。ECサイトであれば、サイト内検索からの購入割合も可能なら一緒に提供しよう。

期待値(Expectation)
完全な世界なら、この割合は非常に小さくなる。訪問者が検索して、適切なコンテンツを探すことができれば、サイトに滞在することになるからだ。この世界は完全とはほど遠いので、オンラインの世界ではそんなことは非常に少なく、この指標を注視しなければならないだろう。

行動(Action)

訪問者が検索しサイトから離脱している時に取るべき行動は、何を探していて、何故不適切な結果を返したのかを探ることだ。検索結果がなくサイトを離脱したことと検索結果から飛ばなかった検索の関係についてみてみよう。これは1対1の関係を期待するかもしれないが、これは訪問がベースの指標なので必ずしもそうはならない。言うまでもないが、サイト内検索をしてサイトを離脱する割合は、訪問者が探し物を見つけられなかったことを強く示している。

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