Eric T. PetersonのThe Big Book of Key Performance Indicatorsから。
検索からの購入コンバージョン率(Search to Purchase Conversion Rate)
ECサイト内の検索エンジンを持っているなら、検索した訪問者がどれだけ顧客へと転換したかを追跡することで、検索への投資の真の価値を理解することに役立つ。
定義(Definition)
もう一つの注文コンバージョン率の特別なケース:
検索から購入に至った総数÷検索結果を見た総セッション数=検索からの購入コンバージョン率
検索訪問当たりの平均売上と同様、この指標の計算はツールのセグメント機能に大きく依存する。検索技術を使った訪問者だけを分離し、そのセグメントでの注文数を計算できなければいけない。これが可能なら、この指標と注文コンバージョン率と比較することで、検索機能の実装が価値を生みうまくいっているかどうかを教えてくれるだろう。
説明(Presentation)
この指標はどのECサイトでも、注文あるいは購入者コンバージョン率といっしょに提供されるべきである。
期待値(Expectation)
自分の経験では、検索機能に時間と金をかけた殆どのサイトは、サイト全体の注文コンバージョン率より高い検索からの購入コンバージョン率になる傾向がある。訪問者が明確に定義されたタスクに焦点を当てやすくなるため、彼らが求めているものを素早く提供し、単にブラウズするのでなくショッピングしやすくなる。
時々サイトはこのKPIを利用し、彼らの検索技術がサイト全体より機能していないことを悟る。検索への投資がことを非常に悪くしているというこの理解は、普通検索技術の早期交代を促す。
行動(Action)
検索からの購入コンバージョン率が予想より低いなら、チェックすべきは検索者に売っている商品群と、検索セッション当たりの平均売上が高いか低いかということだ。あなたの検索エンジンがコンバージョンに効いていなくても、1訪問当たりの売上、つまり平均注文単価が高いか、高利益率の商品を売っているなら、それほど悪いことでは無いだろう。売上の指標が同様なら、検索結果ページへの情報量に関連する管理を改善するためのベンチマークとしてこのKPIを使うべきだ。ECのよい検索結果を構成する要素は、よく書かれ、商品のことを詳細にドリルダウンでき、商品を比較でき、価格と在庫状況をきちんと伝えることだ。これらの薦めに従い、検索結果が全く無い指標を常に監視しよう。
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