Eric T. PetersonのThe Big Book of Key Performance Indicatorsから。
サイト内検索結果が利用されない%(Percent Zero Yield Searches)
サイト内検索の結果は出てきたが、その検索結果を訪問者が実際にクリックして、有益な情報を見つけようとしない。検索結果からの行動を把握することは、訪問者がクリックすべきだと信じた検索結果を見出せたかどうかを理解するのに役立つ。
定義(Definition)
「サイト内検索が出てこない割合」と同様に、この指標は少し複雑で、訪問者が検索結果のリンクをクリックしたかどうかを検出できるかどうかにかかっている。リダイレクトを利用したり、onClickイベントを捕捉するJavaScriptを使って、ページビュー・ベースでレポートする。計算式は以下の通りだ:
検索結果のページでクリックをしかった総検索表示回数÷総検索結果表示回数=サイト内検索結果が利用されない割合
訪問者が検索結果のリンクをクリックしたことを把握するのが簡単であれば、分子にその数字を使い:
1-(検索結果のページでクリックをした総検索表示回数÷総検索結果表示回数)=サイト内検索結果が利用されない割合
この計算式の分子と分母は、ともにページビュー数ベースであるべきで、セッションや訪問者ベースではない。同一セッションで何度も検索しているかもしれないからだ。
説明(Presentation)
「サイト内検索結果が利用されない」の定義を利用者が理解できるようにすべきだ。また検索結果がクリックされなかった時の検索語の詳細レポートもこのKPIと同時に見せることだ。
期待値(Expectation)
検索結果はほとんどの場合にクリックされるようにデザインされるべきなので、そうでない場合は、問題があるということだ。
行動(Action)
まず見るべきなのは、検索結果から考えてこの数字が高いかどうかだ。検索結果は分りやすいか?読みやすいか?検索した人に対して、十分な情報を与えているだろうか?検索結果によって彼らはどういう情報がリンク先のページにあるのかを理性的に判断しているのだ。
検索結果表示はよくできていると信じられるなら、次のステップは、検索結果がリンクされなかった言葉を見よう。検索語とその結果の間に関連性が見られないといった兆候はないか?同じセッション内での検索語をツールが提供することができるなら、クリックされなかった検索語があった時、他にどのような言葉で検索したかを知りたいと思うだろう。これを知ることで、訪問者が本当に探していることを特定する役に立つだろう。
覚えておいて欲しい重要なことの一つとして、このKPIは多少の罠がある:何故検索者がリンクをクリックしなかったのかを理解しようと全力で時間を掛けて努力しても、何も知ることができないということだ。ただ、この指標が増えたら技術的な問題が起きていないか確かめたり、検索の索引でまだ扱われていない新しい検索語が使われていないかを調べよう。
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