2009/02/17

アクセス解析(ウェブサイト)のKPI「訪問者一人当たりの平均売上高」

Eric T. PetersonのThe Big Book of Key Performance Indicatorsから。

訪問者一人当たりの平均売上高(Average Revenue per Visitor)
訪問者一人当たりの平均売上高は非常に重要な指標の一つで、ECや広告媒体サイトだけのためのものではない。マーケティング・サイトはコンバージョン・イベントをベースにした価値を評価することで、彼らのマーケティング施策をよく理解することができるし、顧客サポート・サイトはどれだけの売上を支えたか概算することができる。

定義(Definition)
一般的に:
生み出された売上高の合計÷訪問者数=訪問者一人当たりの平均売上高

それぞれのビジネス・モデルで生み出されたあるいは支えられた売上高は異なる計算がされる。
Eコマース・サイト:ECサイトでは、生み出された売上高の合計は簡単に計算できる。
コンテンツ・サイト:広告ベースのサイトは、生み出された広告売上の合計あるいは平均CPMの計算を使うことができる。

マーケティング・サイト:新規顧客獲得にフォーカスしたマーケティング・サイトは、過去の結果と同様の質の新規顧客と比較することによって、獲得する新規顧客の価値を評価することになる。
サポート・サイト:顧客サポート・サイトは、理想的にはサイトによって支えられた顧客契約価値の合計を合計することだ。例えば、100人が100$のサポートを受けた商品と、50人が500$のサポートを受けた商品があるとすれば、支えられた売上の合計は、100*$100+50*$500で$35,000(原文では$1,250.00と書いてあった)となる。

顧客サポート・サイトのケースは、彼らがサポートした訪問者の価値を把握するために、明らかに人為的だが、サイトに対する価値を提供していると言える。

説明(Presentation)
他のお金に関わるKPIと同様に、説明は非常に明白。唯一の例外は、顧客サポートのモデルで、この指標は訪問者一人当たりの平均売上サポート高と名付けた方が明快だろう。

期待値(Expectation)
あなたの予想どおりで、訪問者一人当たりの売上が増えれば増えるほどよい。この業績評価指標を改善するための明らかな戦略は、サイトに価値ある訪問者を引き寄せることである。どの施策が実際効果的かを決定するために、各新規顧客獲得施策を分類して徹底して評価するためには、訪問者一人当たりの平均売上高を使うことを考えよう。

行動(Action)
この指標が突然下落したり、急落したら、真っ先にマーケティング部門に電話をすべきだ。そして次はオペレーションのグループにだ。しばしばサイトに相応しくない大量のグループが引き寄せられていたり、売上を実現する道筋に何か悪いことが起きている(例えば、ショッピング・カートが壊れているとか、サイトが重くなっているとか、広告の露出が減っているとか)かだ。

注意(Note):このKPIは、悪化した際に原因が突き止められるまで、皆が急停止するように「赤信号」KPIの一つ。

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