2009/01/27

大企業のIT投資の効果が十分に得られている、1割未満

2009/1/26の野村総研のリリースから。

「今こそ自社の変革や成長に向けて、積極的なIT活用を考えるべき」というタイトルのリリース。だから、野村総研の出番ですというリリースかな。ちょっと意地悪な見方かなあ。

米国のどこぞの媒体系団体での例だったと記憶しているが、不況になると「この時期に広告を一杯出して頑張った会社が、次の10年にシェアで勝っている」などという「統計」の例をあげて、業界あげてセールスしていたこともあった。しかしこの場合は、必ずしもそれが原因(不況時に広告を一杯出して頑張った)と結果(シェアを上げた)であるということにはならないし、統計なんて都合のよいデータを集めれば、いくらでも作れる。

景気がよいときは、効率化なんてやっている暇は無いかもしれないが、不況時には必須になるのだから、じっくり考えるよい機会でもある。本当は常にやっている会社が強いことは言うまでも無い。アクセス解析も、同じ道を辿って欲しくないが、どうやらそんな雰囲気はある。多くの企業が必要性を感じ、ツールを入れるのだが、成果に結び付けないということ。IT投資もそうだが、結局は所詮ツール。どう使うか、使わせて効果を上げるか、この普段のビジネスへの浸透が最重要課題か。


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