WAAが提携しているブリティッシュコロンビア大学の通信教育コースのWeb Analytics for Site Optimizationは一つの課題は適当にあしらい、二つの課題は未提出で当然落第でしょう。
課題が3つあり、あるペルソナから見たあるサイトの見え方を解説するもの、ある検索語のオーガニック検索で入ってきたあるサイトのランディングページの評価、あるサイトの目標設定とKPI設定のレポートの3つ。
Measuring Marketing Campaigns Onlineでもそうだったが、教官は模範解答を示さないようで、はっきり言って不満。今回の場合は、別の生徒のリクエストに応じてある生徒の優良サンプルと批評を解説してくれたが、キャンペーンの方は僕のリクエストは無視された。皆そう思っているようなので、ディスカッションするようなものでなければ、模範解答くらい提示しないというのは教育機関としてどうかと思うね。デジタルハリウッドで教えているが、答え教えないとか、回答例がないなんていったら、当然ブーイングでしょう。無料セミナーじゃなくて金払って教えてもらっているんだから。
また3つのコースを受けてみて、独自の一貫した思想に基いたオリジナルコンテンツはなく、改めてコンテンツは寄せ集めであることがわかった。もちろん様々なコンテンツを編集するのは大変だし、よい外部のコンテンツ(ネットで公開されているものも、有料のものもあるが)もあるが、つい先ごろネットで同じものを読んだばかりだったりするものもあり、非常にがっかり。自分の授業のコンテンツ作成ですぐに参考となるものは3回ともなかった。
教育的な手法としては、ディスカッション、課題提出などで普通。課題の素材は参考になった。オンライン授業ということで、中々多くの課題は出せないという制約があるので、改めて通信教育の難しさを感じる。
5 件のコメント:
衣袋先生
はじめまして、Satoshiと申します。
WAA-UBCのコースに興味がありいろいろと調べているうちにこのサイトにたどりつきました。このコースについて少し質問させていただきたいのですがよろしいでしょうか。
このコースはオンラインということですが、実際に講義はどのような形で受けるのでしょうか。動画か何かで授業を見ることができるのでしょうか。
それから、衣袋さんはこのコースから新しいことはあまり学んでいないというような書き方をされていますが、このコースを私が受講する価値はあると思いますでしょうか。ちなみに私は以前ウェブサイトの制作等の仕事をやっていたのですが、今後はwebマーケティング・web解析の分野の仕事をしていきたいと考えているところです。今はweb解析に関する知識はほとんどありません。
以上お答えいただけると幸いです。
こんにちは。私がこの通信講座を受けた動機は自分の授業に取り入れられるネタや参考にすべき内容があればという主旨で参加しましたので、純粋に教えてもらうという生徒の立場とは異にしているので、私のブログでの意見は個別に事情の違う皆さんの直接の参考にはならないでしょう。ご質問にお答えしますと、
実際の教育の内容ですが、私が受けたのは、アナリティクスの基礎、サイト最適化、キャンペーン分析の3つです。どれも共通ですが、期間は約1ヶ月、100-200ページくらいのhtml文書を資料として与えながら、3-4程度の課題(掲示板書き込み形式のディスカッション、レポート提出など)をそれぞれの期限内(1週間毎に1つ程度)に行うものです。動画で講義を視覚的に見るというものはありません。
また100-200ページの資料というのはブログにも書きましたが、誰かがこのために一貫したストーリーで書き下ろしたものではなく、すでにウェブで書かれたものを、かき集めて紹介しているという感じです。なので、私は「それあのブログで読んだことある。寄せ集めジャン」という感想です。もちろんかき集めて編集することの意味が全くないとは言いませんが、私にとってはあまり価値がありませんでした。
あなたの英語力はわかりませんが、web解析に関する知識が殆んどないということですよね。またwebマーケティングの分野の仕事をしたいということですから、まず日本で関連書を30冊-50冊程度読まれることをお奨めしますね。何がお奨めかというのは、非常に難しいです。ピンからキリまでありますが、自分にあった初心者本から選択していかれるしかないでしょう。50冊読んでも1冊1500円として7-8万円ですから、このUBCの講座を一つ受講するだけで同じになりますので、いきなりこういう講座を受けるよりは、まず身近にある情報をあさるだけでも、有効かと思います。
ということで結論は、あなたがUBCで受講するとしたら、まず「アナリティクスの基礎」でしょうけど、大金払うよりも、まず石井さんのアクセス解析の教科書を3度読んだ方が役に立つと思います。そして実務を経験された後、こういった講座にチャレンジしてみるのもよいとは思いますが、それでもまずは身近の書籍をいっぱい読むというのがよいかと思います。確かに日本の場合、特にアクセス解析系では「売上が**で二倍」などといった表面的なテクニックに走るような本が多いことも事実ですが、webマーケティング全般では、様々な種類のマーケティング手法がありますから、事例が多く載っている本を見るとよいのではないかと思います。
衣袋さん
お答え頂いてどうもありがとうございます。
”「アナリティクスの基礎」を受けるよりも石井さんのアクセス解析の教科書を3度読んだ方が役に立つ”ということであればまずはそちらからはじめてみようと思います。
どんな本がお奨めかということは難しいということですが、参考までに入門用としてその他にお奨めの本があれば教えていただけないでしょうか。書店で立ち読みした限りでは、「Web解析Hacks」がまとまっていて内容的にもおもしろそうだったんですが・・・。衣袋さんのおっしゃるように日本のweb解析の本はテクニック的なものが多いように思います。英語を読むことには抵抗はありませんので洋書でもいい本があればご紹介いただければと思います。
Web解析Hacksはその名の通り少しマニアックな部分がありますので中級レベルですが、制作の仕事をされていたのであれば、JavaScriptはお手の物だと思いますので、全然苦にはならないと思います。
しかし逆に言うと、テクニカルな面より今まであまり経験されていない、マーケティング面や調査データの読み方のような側面から攻めていかれることをお奨めします。あまりビジネスの仕方や数字の読み方ができないのに、アクセス解析のある一部の側面だけ突き詰めてもダメかなあとおもうので。
もう初心者の立場でみれないので、何を薦めたらいいかは正直わかりません。今でも本を多読しますが、手に取らずにアマゾンで買うことが多いため、半分は失敗作(つまらなかったり、全然おもった分野から外れていたなど)ですね。でも飲み会1回我慢すれば本なんか3-4冊買えますから、手にとって興味がもてたら躊躇無く全て買って読みますね、私なら。それでよいと思います。
いろいろとアドバイスありがとうございました。自分でいろいろ本を探して勉強していこうと思います。そして、いつかWAAのコースにも挑戦してみるかもしれません。また何かあったら質問させていただきたいと思いますがその時はよろしくお願いします。
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