2008/12/22

アクセス解析の経路分析における問題

Avinash KaushikのWeb Analytics AN HOUR A DAYから。

あなたの上司が訪問者数のカウントの次にアクセス解析ツールから最も知りたい一つであるにも関わらず、経路分析はその価値を伝える能力において多くの問題に直面している。経路分析の主要な問題点のいくつかは以下のようなものだ:

・5ページのサイトを想像しよう。ページ1がスタートでページ5が最後だ。頭の中でそれを単に描くことで、訪問者がたどることのできる多数の経路を想像することができる。今度は100ページのサイト、5000ページのサイトを想像してみよう。可能な経路は無限になる。そこから何らかの分析を行うのは困難だ。

・多くのツールが提供しているのは、「次へ行き、ホームへ戻り、次へ行き、3ページ前へ戻り、購入した」といった、よくある経路を表示するといったひどいものだ。ツールは、1直線の経路を仮定した経路分析の計算結果を提供している。しかしこれらの経路をレポートに表示するのは非常に難しく、特に直線の経路で表示させるような世界においてはなおさらだ。でもこれが実際の顧客がみている姿だ。


・多くのサイトで頻度の高い経路は、通常訪問者の5%未満にしかなく、1%くらいが多い。責任あるアナリストとして、サイトのトラフィックにおけるそんな小さな部分を基に、どんな意思決定ができるだろう?

(ここから私のコメント)じゃあ、どうやって経路分析を役立てるかということは、もちろん本書に書いてある。全く使えないという文脈では当然ない。さわりの問題点の指摘部分だけということ。確かに経路図は面白いし、分かったつもりになるが、ここから改善に繋がる多くの示唆を読み解くことは簡単ではない。

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