2008/11/17

アクセス解析(ウェブサイト)のKPIの連載開始(最後まで続くか保証できないが)

Eric T. PetersonのThe Big Book of Key Performance Indicatorsから。一つ一つは当り前のKPI指標だが、じっくり解説を読むと奥が深いものもあるのもまた事実で、基本に戻ろうと思う。超訳と個人的コメントを付けていくつもり。基本的に括弧内は私のコメント。

役に立つKPIは次のような数値である。平均、パーセント、率、割合。平均は非常に便利で重要な指標である。しかしWikipediaでも書いてある通り、分布によっては平均が歪められてしまうことがある。中間値なら外れ値の影響を減らすことができる。

平均がベースのKPIもこの分布によって歪められる危険性を理解して使う必要がある。(私の行う講座では、まっさきにこういうデータを実際に体験して、思い込みによる怖さを身に付けてもらう。このあたりは、にわか統計仕込みではすぐ化けの皮が剥がれる。知っているつもりでも経験を積んでいないとまずスルーしてしまう落とし穴の一つである)

あるページの平均滞在時間を見るような場合に、この問題が持ち上がることが多い。データに異常がある訳でもないのに、平均滞在時間がばかばかしいくらいに長かったり短かったりするのだ。こういった場合には、中間値を使ってみよう。

平均にまつわるもう一つの問題は、実際平均的なセッション行動や訪問者なんてものはないということだ。しかし、だから平均値は間違った解釈に繋がるという人もいるが、そうは思わない。平均にまつわるKPIも、大多数の人を理解するのに役立つはずだ。また洗練された使い方としては、セグメント化した上で使うことだ。こうすればデータに基づいてアクションを起こしやすくなる。(全くその通りで、サイト全体の何かの平均指標より、新規訪問者だけの××とかセグメント化しないと、行動に繋がる指数管理ができないっちゅうことだ)


次回からは一つずつ彼の取り上げているKPIを超訳していく予定。

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